12月23日 今日の学び
- 公開日
- 2019/12/23
- 更新日
- 2019/12/23
12月
校長式辞より
さて,今学期も節目のときを迎えましたね。第一学期は,どきどきしながらも伸ばすときでしたが,第二学期は,自分ができることをわくわくしながら深めていけるといいなあとお話したことを覚えていますか。「めんどくさいなあ」といいながらも,頭と身体を働かせることはできたかな。これで新たな年を迎えることとなるみなさんに,このことだけはお話しておきたいと思います。
まずは,このメダル(写真)を見てください。このノーベル賞の授賞式が12月10日にストックホルムで行われましたが,今ではビデオカメラに,スマートフォン,電気自動車等々,わたしたちの暮らしに広く使われているリチウムイオン電池を開発し,ノーベル化学賞を受賞した日本人とは,だれかな。名城大学教授の吉野彰さんですよね。吉野さんは,小学校4年生のときの担任の先生に,科学者となるきっかけをもらったといいます。毎日のように昆虫を追いかけていた子どもだったそうです。今回のノーベル賞をもらうまでに,しょっちゅう失敗したそうですが,そのたびに「なんとかなるわ」と思い,あきらめない気持ちで乗り越えてきたのです。「めんどくさいなあ」「しまったなあ」「困ったぞ」という壁にぶちあたったときこそ,へこたれず,ゴールに近づいたと考えてきたのが吉野さんなのです。吉野さんは,今の仕事を「宝探し」のようだといいます。
どうかな,みなさん。みなさんもへこたれてしまうことだってあったし,これからもあるかもしれませんが,あきらめない気持ちは大事だと思いますよ。ぜひ,先生や友だちと,おもしろいもの,わくわくするもの,こうした宝物探しを続けていきませんか。
これまでのみなさんの頑張りは,第三学期へとつながっています。どうか,これからもどんどん「やってみよう」「宝探し」を続けてください。
それでは,かぜをひかないように,交通安全に気を付けて冬休みを過ごしてください。
本年度も高学年図書館「夢・かがやきコーナー」に本を寄附いただきました野村 元校長先生からは伊能忠敬の生き方に学んでほしいとのお話をうかがいました。
○忠敬は天文学を学びたいと,自分よりも19歳も若い先生の弟子になったんだよ。
○忠敬は地球がどれぐらい大きいのかと興味をもちます。スケールが大きいよなあ。
○決してくじけず,地球一周分ほどの距離を測量しながら歩いたんだ。
○やりたいことをやり通そう。やりたいことを探そう。