学校日記

8月8日(日)江南の空襲の記録

公開日
2021/08/08
更新日
2021/08/08

こみなみのむかし

 古知野南小学校には,空襲の記録が書かれた一冊の冊子が残っています。元栗栖小学校長の古池廣一氏が古知野南国民学校の教師だった昭和18年から終戦までの学校周辺で発令された空襲警報や実際に空襲を受けた日時などが詳細に記録された冊子です。

 昭和20年7月13日江南市を襲った空襲については次のように記録されています。

7月12日 22時08分警戒警報発令 23時06分空襲警報発令
7月13日 1時30分頃より油脂焼夷弾投下。目標は一宮市街地なるも天候不良のため,その近郊起付近より春日井付近までその被害にあう。
布袋署内(大口,千秋,布袋,古知野)
 死者 13名 負傷者44名 焼失家屋 布袋186戸 古知野35戸
 
古知野南国民学校
油脂焼夷弾投下28発 職員室西隣教室棟に命中。床下まで貫通。全職員手押しポンプにて消火。一部校舎に油脂附着。運動場はローソクを何千本も立てたように燃える。
(中略)
校庭を北東より南西にむけて避難者何百人も走り去り行く。

 実際に古知野南小学校の校舎にも焼夷弾が落ちて,校舎が燃え,全職員で消火にあたったことが書かれています。今は平和にみえる学校も,実際に戦争の被害にあって,江南市内の多くの人も戦争の犠牲になったことが分かります。

 子どもたちに伝えていきたい貴重な資料です。

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