2学期の始業式は,いつものようにライブ放送で行いました。学校長からは,東京オリンピック,パラリンピックで活躍した選手から学んだことを話を聞きました。
その後,3年生の代表児童の2学期やってみたいことの話や生徒指導の先生から,生活リズムを整えることや学校のルールを守ることの話を聞きました。
オリンピック閉会式で,国立競技場の大型ビジョンに浮かび上がった「ありがとう」は,本校が大切にしている言葉です。
私たちは,互いの挑戦「やってみよう」をたたえ合い,励まし合い,笑顔で「ありがとう」といえる仲間でありたいと思います。
学校長の式辞の話は,「続きはこちらを」をご覧ください。
◇二学期が始まります。今朝はぱっと目が覚めましたか。友達とさっそく元気よくあいさつをかわしている子もいますね。
◇さて,ここでは夏休みに感じたこと,考えたことをみなさんにお話したいと思います。
この夏に開催されたオリンピック,そして開催されているパラリンピックTOKYO2020にかかわる人たちの活躍,生き方に,私は多くのことを学びました。
◇とくに,4人について紹介しましょう。これらは新聞やテレビで見たことのある写真ではないでしょうか。
◇はじめに入江聖奈(20)選手。ボクシング日本女子初の金メダルを獲得しました。入江選手がボクシングを始めたのは小学2年生の時で,「練習したら、した分だけうまくなる。それが楽しかった」そうです。入江選手は鉄棒の逆上がりもできないといいますが,試合後には「運動が苦手な子にも、努力を諦めなければ何かをつかむことができると教えてあげられたかな」と話しています。どうでしょうか?私たちの生活の中であきらめないで,とことんやってみたこと,今も続けていることってあるのかなあと考えてみました。
◇続いて,岡本碧優(みずく)(15)選手。スケートボード・女子パークで,優勝候補とされながら4位となりメダルを逃してしまいました。岡本選手は,目に涙をためて「最後の技を決められず、とても悔しい」と話していましたが,あえて難しい技に挑戦しなければ,メダルを手にすることができたかもしれなかったそうです。それでも挑んだ岡本選手だったのです。そんな悔し涙を見せた岡本選手に駆け寄り,担ぎ上げ笑顔にしたのがライバルたちです。この写真にみるオーストラリアやアメリカの選手たち,そして岡本選手は海外でも大きな話題となりました。小学6年で親元を離れ下宿生活をはじめ、指導者からはあいさつや礼儀の大切さを厳しく教えられた岡本選手ですが,彼女はこのオリンピックでメダル以上のものを手にいれたようですね。それは何か。みなさんも考えてみてください。
◇そして,3人目にあげるのは,山田美幸(14)選手。 日本パラリンピック史上最年少メダリスト。競泳女子100m背泳ぎ(運動機能障害S2)銀メダルを獲得しました。山田選手は、生まれつき両腕がなく、足は左右で長さが違います。小学1年から水泳を始め,両脚で巧みに水を蹴って前に進みました。水から出ると、振り返ってプールに一礼。「まずはプールに感謝。泳がせてもらっているのでありがとうございましたって」「百倍うまくできました」と話していました。これまで3人の選手の試合後の笑顔の写真を紹介しましたが,それぞれの選手の試合後の笑顔に,私は心が温かくなるのを感じました。
◇4人目は,和合由依(13)さん。 パラリンピック開会式 物語「片翼の小さな飛行機の物語」を演じました。生まれながらの病気で,両足と左手が自由に使えません。それでも学校では生徒会(小学校でいう児童会)の役員を務めたり、吹奏楽に親しんだりしている中学2年生です。和合さんは,家族や友達に支えられた「今の自分の姿を見てほしい」と挑戦した舞台でした。飛行機の「翼」は、和合さんにとって「勇気」だといいます。和合さん「見えないけど(誰でも)翼(勇気)は持ってると思うんです。翼を広げて、羽ばたいていく人生。そういうメッセージをみなさんにも受け取っていただいたらいいなと思います」と話しています。「WE HAVE WINGS(私たちには翼がある)」。わたしたち,みんなが勇気という翼を広げて,あきらめずやってみること。その先には笑顔があることを,4人の言葉から感じ取ってほしいなあと思います。
◇私は,この夏休み,こうしたオリンピック・パラリンピックにかかわる人から,いろいろ考えるヒントをもらいました。二学期に臨む力をもらったようにも感じています。
そして,もうひとつ。この写真。オリンピック閉会式で国立競技場の大型ビジョンに浮かび上がった「ありがとう」の文字。私たちが大切にしている言葉が世界に発信されました。私たちは,互いの挑戦「やってみよう」をたたえ合い,励まし合い,笑顔で「ありがとう」といえる仲間でありたいものですね。「ありがとう」の言葉を大切にしたいものです。
◇さて,ここまで二学期への思いを話してきましたが,ここで3年代表児童の「やってみたいこと」について聴いてみたいと思います。よろしくお願いします。
1 漢字 2 算数の問題 3 すてきな図工の作品 4 長縄大会 「全力で」
◇発表,ありがとうございました。オーストラリア水泳のエリー・コール選手は言います。「「何ができないか」ではなく,「何ができるか」に目を向ける日が来てほしい。」と。
◇二学期を始めます。みなさん,どんどん自分の頭で考えてみてください。みんなと,また自分で動いてみてください。自信をもって想いを伝え合って,できることをやっていきましょう。その力が,わたしたちにはあると思うのです。