3学期の始業式を校内ライブ放送を使って行いました。学校長の講話や4年生の代表児童の新年の抱負,生徒指導の先生からの3学期の生活指導の話を聞き,新学期を迎える気持ちを高めました。また,阪神淡路大震災にちなんだ防災の話を聞いて,安全に対する意識を高めました。
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2022年 寅年が,始まりました。さてさて,みなさんは,どんな一年にしますか。調べたところでは,今年の干支(えと),壬寅(みずのえとら)とは,「新しく立ち上がる」「芽吹いたものが成長する」という縁起のよい年だそうです。
それでは,みなさんを代表して今朝は,4年生の代表の子に,抱負,やりたいことを発表してもらいましょう。
(中略)
自分の頭で考えることは,とても大切なことです。では,ここで問題です。みなさんに考えてもらうこととします。頭を使ってみよう。おやつ,何をしているところでしょうか。この方は,選挙で選ばれた愛知県の政治のリーダー大村知事さんです。
「愛知のミルクで健康づくり」「モ〜っと牛乳飲モ〜キャンペーン」とありますよ。牛乳を飲もうと呼びかけ,コップいっぱいの牛乳を飲んでいます。では,なぜ。
これは,昨年12月30日の新聞記事です。
赤丸のところを見ると,牛乳20円引き,30円引き,ホットミルク半額などとあります。コンビ二やスーパーでも,牛乳をどんどん飲んでほしいと,年末年始にはいつもより値段を安くするということでした。安く買い物ができて,牛乳が飲めるのならば,うれしいことですよね。
牛乳は,牛の乳(ちち)をしぼった生乳(せいにゅう)からできています。
この表からは,どこが生乳をたくさん生産しているかが分かります。3年生以上のみなさんは,分かりますね。愛知県は8番目の多さです。一番は北海道です。
ここで,問題が起きたのです。新型コロナウィルス感染症の影響で,この生乳からつくる牛乳やヨーグルト,バターといったものがあまり売れなくなってしまったのです。でも,牛は毎日,乳を搾らないと病気になってしまいます。搾った乳,生乳があまれば捨てるしかありません。もったいないことです。しかも,この問題は,みなさんにも大きくかかわりがあったのです。
「年末年始は冬休みですから,給食がありません」ということは,みなさんは牛乳を飲みませんから,さらに牛乳が余ってしまうのです。毎日みなさんの給食にでる牛乳が,実は,コンビニやスーパーに並ぶ牛乳の値段や,牛の乳を搾っている農家のみなさんのくらしと深くつながっていたのです。ここまでの話をまとめてみると,「大村知事さんが牛乳を飲んでほしいと呼びかけていたのは,冬休みは給食で牛乳を飲まないこともあって,牛の乳をたくさん捨ててしまわなければならないことが大きな問題となっこのようにまわりのことを考えてみると,みんながつながっていることに気付きます。考えると見えてくるものがたくさんあります。みんなの学校生活は,まわりの出来事とどこかでつながっているのです。
この人,知ってますか。香川照之さん カマキリ先生です。小学生の頃には,スズムシ,ゲンゴロウ,ミズカマキリ,マツムシ,ホタル,カブトムシ,クワガタなどたくさんの昆虫を飼育していた 昆虫が大好きな先生です。このカマキリ先生の始まりも,やっぱり考えるところからでした。
「自然の中でカブトムシは何を食べて,どんなふうに生きているのかなあ」考えていたら, 自分の目で見て見たくなったといいます。そして,大人になっても子どもの頃にやり残したことをすべてやりきろうと行動したのです。考えて行動することは,みなさんのよさをどんどん大きくしてくれるはずです。
さあ,ここまで話をしてきましたが,頭はぐるぐる動きはじめましたか。このまとめの三学期を楽しくするために,考えて動いていきましょう。これで,今朝の話を終わります。