修学旅行 【2日目】 14 三十三間堂
- 公開日
- 2016/06/17
- 更新日
- 2016/06/17
修学旅行
平安時代に院政を行った人物として知られる後白河上皇によって御所に造営されたのが、三十三間堂の始まりになります。
三十三間堂という名称は、本堂の柱の間の数が、33本だからといわれています。
建物の正式名称は「蓮華王院本堂」と言います。本尊は千手観音で、蓮華王院は千手観音の別称・蓮華王に由来しているそうです。創建当時は五重塔などがある本格的な寺院で、朱塗りの外装 でした。しかし建長元年(1249年)の火災で焼失、文永3年(1266年)に本堂のみ再建されたの が現在の姿です。
三十三間堂で多くの人の目を奪うのが、二十八部衆立像の背後に建つ千一体の「千手観音像」ではないでしょうか。前後10列の階段状の壇上に整然と並ぶ千体の観音立像は圧巻の光景!千手観音は、頭上に11の顔をつけ、両脇に40手をもつ立像です。
これだけ多くの観音立像があるにもかかわらず、同じ顔をしたものは一つもないそうです。1001体の観音立像は仰いだ角度のままで一人でも自然に、一つ残らず拝めるように計算して配置されているのです。よく見るとすべてが自分に向いているのが分かります。