4月9日 始業式
- 公開日
- 2018/04/09
- 更新日
- 2018/04/09
4月
校長式辞より
みなさん,入学そして進級おめでとうございます。いよいよ新しい学年が始まります。みなさんは学校で何がしたいですか。また,学校は何をするところでしょうか。
写真は,サッカーが大好きな小学校に通う男の子です。この男の子 福田柚稀くんは「先天性頸骨欠損症」という骨の病気で,生まれてたったの九ヶ月で,右足を太ももから切断しなければならなかったのです。今,柚稀くんは右足に板バネの義足をつけています。義足で転ぶとけがをするかもしれませんし,なれるまでは立ち上がることもひと苦労なのだそうです。それでも柚稀くんは,転んで起きるのも練習といいながら24時間テレビでは,100m走に挑みました。見事,写真のように走りきった姿は,まわりの人を驚かせました。友だちにはサインを求められたとか。柚稀くんは,学校の運動会でも走りました。走りたかったのです。将来の夢は,アスリートになることだそうです。
アスリートとは。例えば,もう一つのオリンピックと言われるパラリンピックで走り高跳びや100m走などの陸上競技などに出場するスポーツ選手がいます。柚稀くんの夢は大きいですね。
そして,その夢を支えてくれる人がいます。義足をつくる臼井二美男さんです。義肢装具士という仕事をする臼井さんは,義足をつくるとき,どうすればその人の願いをかなえられるかを考え,決して「無理です」とは言わないそうです。不安と闘う人には「義足のことは、ぼくにまかせろ」と言い続けています。大人になっても,やりたいことが見つからなかった臼井さんですが,「なんでもやってみなきゃ わからない」という気持ちで,目の前のことをやってみることが大切だと言っています。
今朝は,柚稀くんのやってみたいことと,その夢を支える臼井二美男さんの話をしました。みなさんのやってみたいことは何かな。学校は,みなさんのそんなやってみたいことを見つけるところです。また,やりたいことに大切な知識を身に付けるところです。やってみないと,自分の身に付かないわけですから,「転んでも大丈夫,失敗しても大丈夫。まずは,力の限りやってみよう」それが,学校です。