2025.6.30 セレクト給食
- 公開日
- 2025/06/30
- 更新日
- 2025/06/30
校長室より
先週金曜日(27日)は、「セレクト給食メニュー」ということで、「瀬戸内産レモンのカスタードタルト」と「ももゼリー」のデザートを選ぶことができました。
さて、この「セレクト給食」は、決して、給食センターが「セレクトってよくない?」という軽い考えで実施しているのではありません。
農水省が掲げる「食育基本法」や、文科省が掲げる「学校における食育の推進・学校給食の充実」を図るためにまとめられた「食に関する指導の手引−第2次改訂版−(平成31年3月)」に、「セレクト給食」を読み取ることができます。
例えば、「食育基本法」の前文には、「様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている」とあり、「食に関する指導の手引」には、「食生活や食の選択について、正しい知識・情報に基づき、自ら管理したり判断したりできる能力を養う。」とあります。「選択」というキーワードが随所に見られます。
特に、「食に関する指導の手引」には、「食育の視点」として、「食事の重要性」「心身の健康」「食品を選択する能力」「感謝の心」「社会性」「食文化」の6つについて、具体的に解説がなされており、ここにも「選択する能力」というワードがあります。
この「食品を選択する能力」は、発達段階別にその資質・能力が示されていますが、「中学校」段階では、「食品に含まれている栄養素や働きが分かり、品質を見分け、適切な選択ができる。」とあり、まさに、そんな視点で「セレクト給食」をするねらいが含まれています。
ちなみに、平成22年に示されていた、かつての「食に関する指導の手引」には、もっと具体的に書かれていました。「学校給食の献立の充実」という項目があり、その中に、「選択できる献立の工夫を行うこと」と、献立を設定する側に、「セレクト給食」を求めるニュアンスの書きぶりがあったのです。
以上のことから、「たかがセレクト給食」ではなく、様々なことを学ぶ機会が設定された上での「セレクト給食」ということを知っておいてもらえるとよいかと思います。
そんな綿密なねらいのもと作成されている給食です。引き続き、感謝をしながらいただきましょうね^^