学校日記

2025.8.27 昆虫たちも住みにくい地球に…

公開日
2025/08/27
更新日
2025/08/26

校長室より

暑い日が続いています。今なお、35度を超える最高気温になるなど、地球はどうなっていくのか心配するところです。そんな中、朝晩は、秋の虫の鳴き声が聞こえるようになり、なんだかホッとしている自分がいます。


しかし、この地球温暖化や、環境の変化により、この時期の昆虫たちも、随分と生態が変化しているようです。古中生は、10年と少ししか生きていないので実感が少ないかも知れませんが、おそらく、お父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃんらは、その変化を感じていることと思います。

具体的には、以下のような変化が起きています。



・クマゼミの北上:

 もともと西日本や南日本に多かったクマゼミが、地球温暖化により、近年では関東地方、さらには東北南部でも確認されるように。


・アキアカネ(いわゆる「赤とんぼ」)の激減:

 夏の高温化により、避暑のために山地に移動した個体が高温で死滅しやすくなったり、近年の水田の農薬の種類によって幼虫(ヤゴ)が育ちにくくなったりしている。絶滅危惧種に指定されている自治体も現れている。


・都市部でのニイニイゼミやミンミンゼミの減少:

 クマゼミは都市の高温環境に適応しやすいため、他の種を圧迫している可能性。


・スズムシ・コオロギ類の鳴き声の減少:

 除草剤や農薬の使用による生息環境の悪化や、落ち葉や草地といった自然な隠れ場所の減少。


・カブトムシ・クワガタムシの個体数減少

 生息環境となる広葉樹林や朽ち木の減少や、幼虫期に必要な落葉や腐葉土の減少、採集・販売目的による乱獲。



などなどです。

やがて、童謡「赤とんぼ」が歌えなくなるなどという、少し前まで考えられなかったような事態が訪れる…なんてこともありえる状況になってきました。

持続可能な地球にしていくために、「待ったなし」となっています。

皆さんにできることは何ですか?^^