学校日記

2025.10.2 小さなことを大切に

公開日
2025/10/02
更新日
2025/10/02

校長室より

正岡子規の短歌に次のようなものがあります。


「夢さめて 先ず開き見る新聞の 予報に晴れとあるをよろこぶ」


「朝、目を覚まして、最初に新聞を開いて天気予報を見たら、『晴れ』と書いてあった。それを見て、うれしい気持ちになった」という状況を詠んだ歌です。

「晴れ」の天気予報を見て喜ぶという、決して、特別なことではないですが、そんなことに対して喜びを感じている様子を表しています。


今の私たちに当てはめてみると、モノが溢れ、便利な世の中に生き、ただ何かと慌ただしいため、こうした「小さなこと」を見逃しがちです。


「かわいい野良猫とすれ違った」「おいしい果物が食べられた」「先生からほめてもらえた」など日常を振り返ると、「小さなこと」で喜べそうなことが意外とありそうです。


「しあわせ」は、いつも特別なところにあるわけではなく、身近な日常の中にたくさんあるように思います。「気づけるかどうか」は、自分の心次第です。


上記の歌は、子規が病気で自由に動けなくなった時期に詠んだ歌とされていることから、日常の小さな喜びを見つけ、前向きに生きていたのだろうと言われています。


古中生も、進路や人間関係で悩むことがあるかもしれません。しかし、「晴れた空を見てうれしい」と思えるように、「幸せの感性」を伸ばし、当たり前のことのありがたさを感じられることで、そんなことも乗り越えられるように思います。

ぜひ「小さなことを大切に」しませんか^^