2025.10.8 ノーベル賞
- 公開日
- 2025/10/08
- 更新日
- 2025/10/08
校長室より
毎年、この時期になると、ノーベル賞の受賞者が発表されます。今回は、先日、大阪大学の坂口志文特任教授が「ノーベル生理学・医学賞」を受賞することが発表され、国内が大いに沸きました。
その「ノーベル賞」ですが、古中生の皆さんは、どのような経緯で設立されたものか知っているでしょうか。
スウェーデンの発明家であるアルフレッド・ノーベル(1833~1896)が、ダイナマイトなどの開発で得た莫大な財産を、ノーベルの死後、「人類の幸福と進歩に貢献した人々に賞を与えてほしい」と遺言を残したことから、財団が設立され、現在に至っています。
というのも、一説によると、爆薬や兵器などをもとに、莫大な富を築いたノーベルには、一部から批判の声が上がっていました。そんな中、ノーベルの兄「リュドヴィク(ルードヴィとも呼ばれる)」が亡くなった際、フランスのある新聞が、誤って「アルフレッド・ノーベルの死亡記事」を掲載し、「死の商人、死す」という見出しにしたことから、自身の死後が、どう記憶されるか意識するようになり、設立を決意したと言われています。しかし、当時の新聞記事は見つかっていないことから、真相は謎に包まれています。
ちなみに、「物理学」「化学」「医学・生理学」「文学」「平和」の5つが最初に設けられた分野で、「経済学賞」(1968年に追加)は、ノーベルの遺言に含まれていないことから、「ノーベル物理学賞」のように、「ノーベル」を冠しない「経済学賞」という名称で呼ばれます。
また、現在、受賞者の発表が行われていますが、授賞式は、ノーベルの命日である「12月10日」に行われます。
1901年に第1回の受賞が行われ、現在に至っています。受賞資格の一つとして、「授賞決定発表の時点で本人が生存していること」があります。
古中生の中で、受賞を目指す人がいたら、素晴らしい発明はもちろんんこと、長生きすることも大切なようですよ^^