学校日記

2025.10.9 滴水滴凍

公開日
2025/10/09
更新日
2025/10/09

校長室より

古中生の皆さんは、「滴水滴凍(てきすいてきとう)」という言葉を知っていますか。

これは、「一滴一滴と落ちる水も、寒さの中ではやがて凍りつく」という意味の四字熟語です。


「いきなり大きなことを成し遂げるのは難しくても、小さな努力を地道に積み重ねていけば、必ず形になり、やがて大きな力になる」・・・そんなことを教えてくれる言葉です。


さて、今年度から、掃除が「一週間に3日」の実施となりました。様々な活動の時間を生み出すためです。

そんな状況の中、掃除の様子を見ていると、しっかり取り組んでいる人が多いのは間違いないですが、一部の人の取組の様子に気持ちが入っていない姿が見受けられます。


わずか15分ではありますが、その積み重ねが、学校を美しく保ち、気持ちのよい空間を作り出しています。そして、丁寧にまじめに取り組む姿勢は、自分自身の心をも整えていきます。さらには、それは人のためにもなり、「利他共生」の考え方にもつながります。


反対に、「これくらいでいいや」「誰かがやるだろう」という気持ちでいると、小さな手抜きが積もって、やがては大きな乱れにつながってしまいます。


また、日本を訪れた多くの外国の方が「きれい」「ゴミがない」と言われるのは、日本に住む人が、こうした学校での清掃活動を経験してきたことが当たり前に環境を整える意識につながっているため、と言われています。


「今の一歩」が、未来をつくります。

水が凍るには時間がかかります。しかし、確実に凍っていきます。古中生のみなさんも、今この瞬間から、きれいな「一滴の水」を落とし続けてください。

それはやがて、自分でも驚くような、素晴らしい「氷」となって形を作るはずです。


小さなことを、こつこつと。

勉強も部活動も合唱練習も大切にしている皆さんですが、「掃除」も大切にしませんか^^