学校日記

2025.12.12 「言葉遊び」の効果効能 その1

公開日
2025/12/12
更新日
2025/12/09

校長室より

行事ごとの「校長挨拶」では、「なぞかけ」をしていますが、おかげさまで定着し、「では、最後に…」と言うと、なぜか生徒は身を乗り出し、表情が真剣になるほどです(その前の話もしっかりきいてくれているとは思いますが…笑)。

おかげで、生徒の挨拶や、昼の放送でもなどかけを披露してくれる古中生が増え、学校経営が「なぞかけ経営」となっており、とても嬉しく(!?)思います。


そんななぞかけは「言葉遊び」による笑いになりますが、実は、さまざまな効果効能があるということで、今回は「その1」として、その一部を科学的な視点も交えながら紹介したいと思います。



●認知の活性化が図れる

「なぞかけ」は、「語義のズレ」「音の掛け合わせ」などを用います。つまり「そう来たか!」という意外性を伴う「ひねり」があります。実際、ユーモアを理解するには「予想のずれ → 解消」というプロセスが関わるというfMRI研究(MRI装置を使って脳活動を調べる研究)もあります。簡単に言うと、謎かけを聴き、考える瞬間、脳が活性化するのだそうです。


また、上記の生徒の行動の変化(身を乗り出し、表情が変わる)のように、「注意が向く」という効果をはじめ、「記憶に残る」「言葉の響きに敏感になる」という効果もあり、なぞかけを聴くことで、脳が活性化し、記憶にも残りやすいという認知の活性感いつながるのです。


●ストレス軽減、ポジティブ感情の向上

「笑い」により、「筋肉の緊張がほぐれ、ストレスホルモンの作用が緩やかになる」ことが証明されています。また、笑いに換えようとするユーモア的思考は、不安などの心のマイナスな動きを予防する働きがあるという研究結果もあります。

さらに、「言葉遊びで頭が動く楽しさ」は、「楽しむ」「ひらめく」などの行動により、ポジティブな感情が育ち、「レジリエンス(困難を乗り越える気持ち)」を支える一助にもなると考えられています。

なぞかけによる笑いは「気持ちを軽くする」「前向きにする」効果があるのです。



どうでしょうか。「たかがなぞかけ、されどなぞかけ」です。

玉子をご飯にかけると美味しいのと同じですね。

え、どういうことかって?「かけてといたら、うまいでしょう!」。

おあとがよろしいようで…^^


次回、その2をお楽しみに!