PTA文部科学大臣賞授賞式参列
- 公開日
- 2008/11/21
- 更新日
- 2008/11/21
PTA
11月20日(木)日本PTA創立60周年記念式典(表彰式)に滝PTA会長と校長が代表参加しました。(会場は東京ホテル・ニューオータニ)
PTA団体の文科大臣賞は全国で121団体が受賞。その後、日本PTA協議会会長表彰を135団体が受賞しました。
来賓は、皇太子、皇太子妃(ほほえみを絶やず元気なお姿でした)内閣総理大臣(代理)、河野洋平衆議院議長、上田五月参議院議長、塩谷立文部科学大臣をはじめ約40名。皇太子、衆参両議長、文科大臣のあいさつでは、いずれもPTA団体が今日まで日本の教育を支えてきた功績をたたえられ、60周年を機に、今日の子供を取り巻く社会情勢が不安な中で、PTAは、家庭・地域と学校を結ぶ役割を今まで以上に大切にして活動されることを期待しますとのお話がありました。
本校のPTA活動が、保護者の皆様、地域の方々のご支援とご協力により、継続・発展していることに、改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。
なお式典の後、約50分ほどの講演会が開催され、平成14年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生のお話をお聞きしました。
先生は愛知県豊橋市のご出身。小児麻痺の体を自分で受け入れた少年期の話から始まり、「やればできる!」と題して、ご自身の研究のこと、「平成基礎科学財団」の設立と運営についての2点を中心に話されました。
「若いうちにできるだけ多くのことに物怖じせず挑戦すること。その中から、これなら自分にもできるというものが必ず見つかる。自分で探し、挑戦して見つけたものは、根気よく続けることができる。本気になることができる!」と経験をもとに話され、ご自身の研究テーマは大学院の1年生でやっと自分がこれなら続けられるという素粒子研究に出会われたそうです。
また「平成基礎科学財団」の設立には、ノーベル賞の副賞の資金を全て投入し、更に不足分は多方面の理解者・支援者にお願いして資金を捻出し、これからの基礎科学研究をめざす若い研究者の養成にあたってみえます。国立大学が独立行政法人化する際に、このままでは「基礎研究」(すぐさまお金にならない研究分野)が大学で衰えていくのではという危惧を抱いたことが、財団設立の一つの動機にもなっているそうです。
現在では全国の理解者に「1年に一人1円」の募金運動を展開され、運営資金を生み出す呼びかけをしておられます。(詳細は平成基礎科学財団HPを参照)
「ニュートリノ」の巨大な実験装置「スーパーカミオカンデ」に続き、現在では3代目となる「KAM LAND」なる装置が世界で初めて地球内部の放射性物質の取り出しに成功したとのこと。先生の話では、「この装置が地球上の各地に設置されれば、地球内部のウラニウムなどが、どこにどれだけあるかがかなりの精度で特定できる。」のだそうです。現在82才の先生ですが、まだまだ夢を抱いて日々ご活躍です。