「かけがえのない命」(命の授業)
- 公開日
- 2009/05/16
- 更新日
- 2009/05/16
学校行事
16日(土)午前中に、学校保健委員会を開催し、「かけがえのない命」と題して、愛知みずほ大学大学院教授 薬師寺道代先生のお話をお聞きしました。
先生から最初に2つの質問が生徒に投げかけられました。
その1 「いのちは誰のものと思いますか?」1,2,3のうちどれだと思いますか。
1 自分のもの→(大多数の生徒が挙手)
2 家族のもの→(10名弱の生徒が挙手)
3 社会のもの→(3,4名の生徒挙手)
その2 「自分は生きていると思いますか?」→全員の生徒がそう思うと挙手
その後、医師として治療にかかわった2人の患者さんの話をされました。いずれもガンにおかされて、やがて息絶えた人の話です。しかしその二人とも死を迎えるまでの生き方、苦しみを乗り越え、最後のやすらぎ(死)を迎えるまでの過程は、実に教えられるものがありました。
授かった私たちの命も、やがては死を迎えます。薬師寺先生は、最後にもう一度最初の質問を繰り返し話されました。
いのちは誰のものだと思いますか?
あなたは今生きていると思いますか?
日本語の「手当て」という言葉の深い意味も教えていただきました。手のぬくもりは必ず体を癒します。痛みを訴えていたり、苦しんでいたりする周りの人に対して、手の力を借りて、元気づける言葉と同時に、痛いところをさすってやったり、手を置いてやったり、軽くさわってやったりするといいことを。
お礼の言葉は真野PTA会長。「殺してください」と悲痛に訴える患者さんの本当の気持ちは、もっと生きていたい、このまま死んでいくのが悔しくてたまらないというもののような気がします。余命3ヶ月逝かれたお母さんはその3ヶ月で20年分、30年分の愛情を子どもさんに与えたのではないでしょうか。・・・授かった命を大切に生かしていきたいと講師へのお礼かたがた、最後を締めくくっていただきました。
ご参加くださった保護者の皆様、ありがとうございました。また最後まで集中して話を聞いていた生徒の皆さん、講師の薬師寺先生は感心しておられましたよ。ありがとう。