漫画家わたせせいぞうによるオールカラーの作品である「ハートカクテル」。自分たちの世代（いわゆる「バブル世代」）は、好んで読む人が多かったと思います。
今から約40年前（なんと昔！）に、週間「モーニング」に連載されており、コミックとしても11巻が発売されています。
ひょっとして、その世代ではない保護者の方も、イラストを見れば「あぁー＾＾」と思う方が多いと思います。古中生は、分かるかな…？

さて、そのハートカクテル。少し前ですが、2023年３月、７月、12月と、３回に分けて、NHKで「ハートカクテル　カラフル」として、放送されました。１話５分の完結版ですが、おしゃれな「わたせワールド」に、「現代の多様な愛」を描いたアニメーションは、なかなかはまりました。声の出演は、亀梨和也さんと、満島ひかりさんがメインとなっており、これまた豪華でした。

すると、単行本化希望のリクエストが数多く寄せられたことから、その原作を収録したコミックが2024年５月に発売されたとのことを、7月になって知り、早速購入。コミックも楽しく読むことができました。

さて、この「ハートカクテル　カラフル」ですが、タイトルにある「カラフル」がポイントです。上述した「現代の多様な愛」は、昭和ではなかなか描かれなかった、まさに「カラフル」な生き方にフォーカスして描かれています。具体的には、「障害者」「LGBTQ」「様々な家族構成」「働き方」などを、ごく自然なテーマにして描いており、ある意味、学びもあります。

「懐かしい！」と思う人も、初めての人も、興味がある方は、ぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか。

※アニメ版の解説はこちら↓
■アニメ「ハートカクテル カラフル」 - NHK