学校日記

2024.9.9 藤の返り咲き

公開日
2024/09/09
更新日
2024/09/09

校長室より

9月7日には、「二十四節気」の「白露」にあたり、草や木に白い露がつくようになる時季とされています。朝夕の虫の音を聴いたり、赤とんぼの姿も見かけたりするなど、まだまだ猛暑が続きますが、確実に秋に近づいていることに気づかされます。

そんな中、中庭にある藤棚をよく見ると、実がぶら下がっているのですが、同時に、まだ花を咲かせています。

通常、藤の花は、5月上旬に開花し、その後花が散ると実ができますが、雨が降らず日照時間が長かったり、気温が高い日が続いたりすると、季節外れの開花をします。このように夏の開花を「不時開花」と言いますが、一般的には「返り咲き」「狂い咲き」「二度咲き」などと呼ばれています。

この夏は、梅雨明け後、しばしば花を咲かせており、植物にとっても、例年と違う気候だったことが伝わってきます。

ちなみに、実は、晩秋に、さやごとちぎって採取し置いておくと、静まりかえった夜中に「パチッ!」と音を発しながら、豆状の種子が弾け飛ぶのだそうです。そんな体験をしたことはありませんが、興味深い現象です。

今週は、雨もなく、35度程度の暑い日がまだまだ続くとのこと。
藤の花も、しばらく咲き続けるのかもしれません。