学校日記

2024.11.5 本屋のメリット

公開日
2024/11/05
更新日
2024/11/05

校長室より

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今日も、11月9日までの「読書週間」にちなんで、本の話題を一つ…。
昨日(11/4)の中日新聞6頁には、「考える広場」のコーナーで「本屋とともに何が消えるか?」というテーマで、「街から本屋が消えている。この20年で全国の書店の半分が姿を消したとされる。私たちは本屋とともに何を失いつつあるのか」という命題に対し、3名の有識者のコメントが掲載されていました。

記事内の「書店数の減少」に対する懸念事項として、以下のように書かれていました(記事より引用)。



全国の書店数は2003年には約2万1千あったが、23年には1万1千に(出版科学研究所調べ)。書店が1軒もない市町村は27.9%に達している(出版文化産業振興財団調べ)。経済産業省の書店振興プロジェクトチームは、(中略)書店のない町で育つ子どもたちが「新たな本に遭遇することなく、それ故に、多様な思考に触れることがなく、自らの経験とすることがなく、成長していくこと」に強い懸念を示した。


と、子どもたちの成長にも影響を与えるのではないか、と国も説いています。そんな中、上記の有識者のコメントに、本屋に対する思いがあふれた、興味深いフレーズがいくつかあったので、ここに引用し、掲載させていただきます。


ブックコーディネーター 内沼晋太郎さん
「街の本屋だと、自分で森に入っていく火事です。ずらっと並ぶ表紙を見ているだけで本屋作者との対話は始まっていますし、そうして中でそれまで気付かなかった自分の興味や関心をふと発見することもある。能動的に本と接するからこそ得られる経験があると思います。


珠洲「いろは書店」店主 八木久さん
「買いたい本はネットで注文できますが、波長の合う本との予期せぬ出会いが生まれるのが本屋なのです。


東京書店商業組合副理事長 小川頼之さん
「ジャーナリストの池上彰さんは、組合が制作・配信している動画の中で『書店は知のインフラである』と話しています。また、昨夏の鈴木涼美さんは『本屋さんには不作為な出会いがあり、本の背表紙を見ているだけでも身につけられる第一歩の教養がある』と語っています」



本屋のメリットや奥深さが、それぞれのコメントから伝わってきます。
私自身、ネットで本を注文することは多いのですが、リアル書店に足を運び、時間が許す限り様々なジャンルのコーナーの本を眺め、購入予定のなかった本を購入することがしばしばあります。おかげで、本は増える一方で、現在は置き場に困りつつありますが…(汗)。

そんな魅力がたくさん詰まった本屋。幸い、江南市にはリアル書店がいくつかあり、足を運ぶチャンスがたくさんあります、ぜひ、足を運んで、お気に入りの一冊を見つけてみてはいかがでしょうか…^^