人権週間に先立って
- 公開日
- 2009/11/30
- 更新日
- 2009/11/30
学校生活
12月4日(金)から10日(木)までは人権週間です。本校でも、この週間に先立って、人権を考える学習を行います。本日5限には、全校で人権VTRを視聴し、その後自分の考えをまとめる学習を行いました。
今回のVTRの題名は「あなたの笑顔に会いたくて」です。自身が急性骨髄性白血病という重い病気の淵から生還したタレントの吉井怜さんが、人権作文コンクールの受賞者を実際に訪ねて、受賞生徒の作文や現状を紹介するというVTRでした。
一人は、背が低いことでいじめを受けた男子生徒の話。担任の先生の言葉、院内学級に入級したときの担任の先生の話、そして病気を背負いながら治療と学習を平行してがんばっている友達の姿に励まされて、乗り越えようとしている姿が実際の生徒の生の姿で紹介されました。
もう一人は日系ブラジル人の女生徒。小学校低学年で日本の学校に入学して、筆箱を隠されてずたずたに破られたりしていじめを受ける。母に何で私だけがこんな目にあうの?と訴える。母は涙しながら、親切にしてくれた日本人のことを話して励ますが、彼女にはそれを受け止める余裕もない。
ある時、「日本人って、ひどいね。ロペスちゃんをいじめるなんて、本当にひどいよね。でも大丈夫!」と声をかけてくれた友達の一言で心を変化させていく。
「自分は一人じゃない。みんなが敵ではない。」と今では納得できるようになったと。
彼女は今、「金子みすず」の次の詩が大好きで勇気づけられるそうだ。
わたしと小鳥とすずと
わたしが両手をひろげても
お空はちっともとべないが
とべる小鳥はわたしのように
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても
きれいな音はでないけど
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
すず 小鳥と それからわたし
みんなちがって みんないい。