学校日記

本の紹介をかねて・・・【図書館】

公開日
2024/12/08
更新日
2024/12/09

図書館

 先日、校長先生が金子みすゞの記事をアップしてくださっていたので、図書館から、古知野中学校に入っている本の紹介です。
 本校の図書館には「明るいほうへ」と「不思議」の詩集が入っています。ぜひ、手にとってみてくださいね。

 私は、金子みすゞの詩が中学生の頃から好きだったので、大学時代に山口県にある「金子みすゞ記念館」に行ったことがあります。そこでたくさんの詩と触れ合ったのですが、中でも私は、「土」が好きです。




こっつん、こっつん

打たれる土は、
よい畑になって、
よい麦生むよ。

朝から晩まで、
踏まれる土は、
よい路になって、
車をとおすよ。

打たれぬ土は、
踏まれぬ土は、
要らない土か。

いえいえ、それは
名のない草の、
お宿をするよ。


 この詩を初めて読んだ時、一見すると無意味のように感じられることにも、きちんと意味・役割があるということを伝えてくれていると思い、胸がとてもあたたかくなりました。

 私達も「一人ひとり」個性があります。学習が得意な人、運動が得意な人、人を接練習をしていると、「自分に長所はない」と答える人がいます。しかし、自分では気づかない、見えあなたのよさは必ずあります。そんなときは、まず、一番あなたのことを近くで見てきたお家の方や、学校での頑張りを知っている担任の先生に聞いてみましょう。
 
 私は教員としても、3人の子を育てる中でも、「人はそこに生きていることに意味がある」と思っています。友達や先生たちにとっても大切な「あなた」ですが、何より親にとってはかけがえのない「あなた」です。あなたがそこにいてくれるだけで、元気をもらったり、笑わせてもらったり、ときに反抗されて「む!」と思うときも、その成長に嬉しくなったりします。 


 12月4日から人権週間です。あなたが大切な人であるように、あなたの周りの人も大切な人です。決して他の人の「人権」を傷つけることのないように、意識を持って生活してほしいと心から願っています。

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