2024.12.28 スマホが脳を壊す?
- 公開日
- 2024/12/28
- 更新日
- 2024/12/28
校長室より
…という、衝撃的な見出しがあったのは、23日(月)付けの中日新聞夕刊2面です。
2学期終業式式辞では、「古中生の平日にゲームをする時間が、全国・愛知県平均より長いということ」「同じく休日の学習時間が、全国・愛知県平均より短いということ」の2点を伝え、どんな時間の過ごし方をするとよいか、について話しました。
すると、上記見出しの記事に使われていたデータは、もっと「直球」のもので、「スマホ等の使用時間と学力の関係」というもの。
東北大学・榊浩平助教諭時によると、「デジタル端末から一方的に情報を浴びる時間が長いほど、前頭前野の発達が阻害され、学力が低くなる」というもの。ここに出てくる「前頭前野」は、自分の感情を制御したり、他者の気持ちを推し量ったり、先を見通して我慢する力等の「日認知能力」をつかさどる脳の箇所です。スマホの長時間使用は、そんな前頭前野の発達が妨げられるというのです。
実際のデータから、榊助教授は、次のように述べています。
2〜3時間使用のグループは、1時間未満のグループよりと比較して、偏差値50以上の数が激減する。また、2〜3時間のグルプは、一日1〜2時間勉強し、7〜8時間睡眠をとっても、偏差値は50未満になる。
学習時間や、睡眠時間を確保したとしても、スマホの使用時間が長ければ、それらの効果を打ち消しかねないという状況は、衝撃的です。
スマホは便利なツールがゆえに、活用することで、生活や学習にプラスに働きます。しかし、使用し続けなければならないものではなく、使用時間をコントロールする必要があるでしょう。
そのことこそ、終業式で伝えた「セルフコントロール力」です。年末年始は、自分の時間も長くなり、ついスマホを触りがちですが、そこは、自分の「セルフコントロール力」で、少しブレーキをかけませんか。
スマホのせいで、成績を上げるのに、倍以上の学習時間が必要になったりするのは、随分とムダが生まれているように思います。ぜひ、この冬休みから、スマホの使用時間を見直しませんか^^