2025.3.11 あれから14年
- 公開日
- 2025/03/11
- 更新日
- 2025/03/11
校長室より
今日は、東日本大震災が発生してから、ちょうど「14年目」の日です。古中生の1・2年生の皆さんは、生まれてない人がほとんどだと思います。
伝え聞いたり、見たりしたことしかないので、その被災のすさまじさは、分からないかもしれませんが、この大震災は、私たち日本にとって、そして世界にとっても忘れられない出来事であり、防災の視点から、忘れてはならない出来事でもあります。
私たちはどうしても、「自分は大丈夫だろう」と思いがちです。これを心理学では「正常性バイアス」と呼びます。たとえ危険が迫っていても、どこかで「自分には関係ない」「まだ大丈夫」と感じてしまい、適切な行動が取れなくなることがあるのです。
実際に、東日本大震災をはじめとする多くの災害では、「まさかここまでの被害が起きるとは思わなかった」という言葉を耳にすることがありました。これこそが、正常性バイアスの影響です。この考えが、最悪の場合、命を落とすという結果になりかねません。
ここで考えなければならいのは、改めて言うまでもなく「災害はいつ、どこで起こるか分からない」ということです。したがって、備えをしておく必要が大切となります。
この地方に、近いうちに発生すると言われている「南海トラフ巨大地震」で考えると、幸いにも、今年度は発生しませんでした。しかし、それは、起きなければ起きないほど、今後、発生の確率が上がっていくということになります。
ということは、年々、「備え」をより確実にしていかなければならなくなるということです。
東日本大震災を経験した多くの方々は、私たちに貴重な教訓を残してくれました。その教訓を無駄にせず、正常性バイアスにとらわれることなく、災害に備えることが、自身と大切な人たちを守る第一歩となります。
もし「まだ我が家は、備えができていないかも」と思う古中生は、ぜひこうした日に、家族で防災について考えてみるのもいいですね^^
(※写真は、「軌跡の一本松」と呼ばれた松の木です。どんな「軌跡」なのか、知らない古中生は、調べてみてはいかが?)