2025.5.17 体験活動の重要性
- 公開日
- 2025/05/17
- 更新日
- 2025/05/15
校長室より
自然教室は、まさに、「体験活動」のオンパレードです。日頃、学校や家庭ではできないこと(しないこと)が、いくつもあります。今回の3日間も、様々な体験をする予定です(すでに、変更を余儀なくされている活動もありますが…)。
その「体験活動」の重要性が、様々な調査で見えてきています。
例えば、文部科学省によると、かなり前のデータ(平成17、18年度 豊かな体験活動推進事業)になりますが、「体験活動の教育的意義」というHPの記事の中で、体験活動(自分が体を動かして現地で活動を行うこと)を積極的に行うことで「下記の効果があると考えられる」と公表しています。
1 現実の世界や生活などへの興味・関心、意欲の向上
2 問題発見や問題解決能力の育成
3 思考や理解の基盤づくり
4 教科等の「知」の総合化と実践化
5 自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得
6 社会性や共に生きる力の育成
7 豊かな人間性や価値観の形成
8 基礎的な体力や心身の健康の保持増進
このような課題が生じた背景の一つに、以下のような状況が挙げられると、分析しています。
物事を探索し、吟味する機会の減少
インターネットやマルチメディアの時代にあっては、情報を得ることが以前より非常に容易になるとともに、子どもが膨大な量の情報に晒されている。このような中で、情報の取捨選択が困難になるとともに、子どもが一つの物事に集中して考えたり、あれこれ思いをめぐらせる機会が減っている。
この分析は、今から、約20年前の分析というから驚きです!
現在では、当時より、スマートフォンが普及し、ネットに触れる時間がかなり増えています。おそらく、当時より状況は悪化していることでしょう。
文部科学省は、「自然体験が豊富な子どもの中には道徳観・正義感に富む子どもが多いなど、自然体験が子どもに一定程度の良い効果をもたらすことが各種調査等から明らかになりつつある。」と言っています。そのような状況だからこそ、意図的に、体験活動に触れる機会を大切にしてほしいと思います。
今後、古中生の「体験活動」が増えることを願っています^^