2025.6.23 沖縄県「慰霊の日」
- 公開日
- 2025/06/23
- 更新日
- 2025/06/23
校長室より
本日、「6月23日」は、沖縄県の「慰霊の日」です。1945年のこの日に、沖縄戦の組織的戦闘が終結したことから、定められているものです。
戦争に関する印象に残る日にちとして、「8月6日」の広島原爆の日、「8月9日」の長崎原爆の日、「8月15日」の終戦記念日を挙げる人が多いと思います。
しかし、明仁上皇(前天皇・平成天皇)は、「日本では、どうしても記憶しなければならないことが4つはあると思います」と述べ、先の3日に加え「そして6月23日の沖縄の戦いの終結の日です」と述べられており、今上天皇(現天皇)となった現在も、「忘れてはならない4つの日」として、宮内庁のホームページに掲載されています。
もちろん、私たちは、これらの4つの日を忘れないようにするのですが、戦争を知る人は、かなりのご高齢となり、見たり経験したりした人からの生の声が聴けなくなりつつあります。二度と起こしてはならないという、その悲しい現実の伝承が、年々難しくなってきており、風化の危機に瀕しています。
そんな中、今年は、第二次世界大戦終戦80年ということから、世界的にも、戦争について考える企画が数多く打たれています。映画、ドラマ、書籍等で、目にすることが例年より多くあると思います。生の声を聴く機会がなくとも、そうしたモノから、学び続け、世界平和を推進していくことは、初めて核兵器が使用された、私たち国民の責務のようにも思います。
また、これまで沖縄全戦没者追悼式では、沖縄の子どもたちが「平和の詩」を読み上げてきていますが、今年度も、胸に刺さる詩が聴けるはずです。そんな詩にも目を向けると、戦争の悲惨さ、世界平和の大切さなどについて、理解が深まることでしょう。
残念ながら、世界中を見渡すと、なかなか戦争はなくならず、つらい思いをしている人たちが、今なお数多くいます。
一日も早く、戦争がなくなる日が訪れることを願うばかりです。