学校日記

2025.6.25 水泳指導

公開日
2025/06/25
更新日
2025/06/24

校長室より

今夏の水泳指導が始まっています。

しかし、現在、プール施設の老朽化や維持管理コストがかかることから、水泳の授業を無くしたり、地域のプールで指導をする形に切り替えたりする学校や地域が増えつつあります。


江南市も、既に藤里小学校や西部中学校では、校外のプールでの指導に切り替わっており、江南市も学校によって、校内・校外のプールで指導をする、ハイブリッド形式で対応している現在です。


本校は、幸いにも水泳部が有り、日々の管理も水泳部顧問や体育科教員が適切に行っており、プール関連施設もきれいな状態で使用できています。


近年では、この施設問題に加え、ジェンダーや個性への配慮、気候対応、疾病による安全面の確保等、昔から対応はしてきていますが、より意識を高く持たなければならない時代になりました。


本校では、それらの課題に対して、写真のように、男女問わず、希望者は上下セパレート型の水着を着用したり、ラッシュガードを着用したりするなどしていますし、体調不良のリスクが高い生徒は、水泳帽の色を目立つものにするなどの対応をしています。

また、WBGT(暑さ指数)も確認しながらの対応になっていますし、水質・水温等の維持管理も丁寧に行っています。


こうしたことを行ってまでも水泳指導をする必要性は、様々なねらいがありますが、やはり「命を守る」教育の一つであることは大きいでしょう。また、水泳という全身運動による運動効果の高さは、心肺機能を高めますし、様々な泳法ができるようになる、タイムが上がるなどの成功体験は自己肯定感を高めるなどの効果があります。こうしたことから、水泳指導が継続できるとよいと考えています。


海外でも、海に囲まれている国は、「生存技術教育」として、継続して行われているようです(スウェーデンでは、9歳までに「200m泳ぐ」(!)ことが求められるというのですから驚きです)。

個人的には、次期学習指導要領の改訂で、水泳指導の在り方がどうなっていくのか気になるところです。