学校日記

2025.9.8 臨時休業

公開日
2025/09/08
更新日
2025/09/05

校長室より

2025.9.5の記事「2025.9.5 台風が接近すると…をご覧いただいた方から、こんな質問を受けました。

「文中に、学校が休みになることを『臨時休業』と表記されていましたが、『休校』ではなく、『休業』なのですね」と。

「休業」と言うと、「商店がお休みする」ようなイメージがあるのかもしれません。「休校」と言った方がしっくりきそうですね。


実は、「休業」と表記する理由が以下にあります。

「学校教育法施行規則第63条」には、「(非常変災等による臨時休業)非常変災その他急迫の事情があるときは、校長は、臨時に授業を行わないことができる。」という文言があります。

ここで言う「非常変災」とは、「地震・風水害、火山の噴火、毒劇物や放射能による災害などの緊急事態」を指します。

よって、台風が発生し、暴風警報が発表される事態は、「緊急事態」であり、「臨時休業」となるのです。

ちなみに、この文章中には「校長は」とあります。よって、「暴風警報発表」でなくても、学校の立地条件やその他の条件により、学校独自で「休業」にすることも可能です。


また、インフルエンザや新型コロナウイルス等の流行があると、同じく「臨時休業」になります。

「学校保健安全法第20条」に、「(臨時休業) 学校の設置者は、感染症の予防上必要があるときは、臨時に、学校の全部又は一部の休業を行うことができる。」とあります。これが根拠です。一般的には「学級閉鎖」と言いますが、この呼称も間違いではありません。


よって、「休校」とは、学校の「臨時休業」の一般的な呼称であることが分かります。

厳密に言うと、「休業」という言葉を用いるのであって、「休校」と言っても、間違いではありません。


少し違和感を覚える方もあるかもしれませんが、この機会に、本来は、「臨時休業」という言葉を使うということを知っていただければ幸いです^^