2025.11.10 デフリンピック
- 公開日
- 2025/11/10
- 更新日
- 2025/11/10
校長室より
今週末15日(土)から、26日(火)まで、東京都において、「東京2025デフリンピック」が開催されます。
「日本財団パラスポーツサポートセンター」が2025年7月に発表した調査では、「『デフリンピック』という大会を聞いたことがある」「知っている」という20~69歳の日本男女の値は、「38.4%」という結果でした。前回調査(2014年)に比べ、「22.1ポイント」上昇しているので、認知は進みつつあるようですが、まだまだ一般的とは言えない状況のようです。
古中生の皆さんは、「デフリンピック」を知っているでしょうか。
これは、聴覚に障害がある人たちのための国際的なスポーツ大会で、「デフ(Deaf)」は英語で「耳が聞こえない」という意味です。「オリンピック」「パラリンピック」と並ぶ、世界でとても大きな大会です。1924年に始まり、今年で100周年を迎えました。
「デフリンピック」では、音の代わりに「目で見る合図」を使って競技します。たとえば、水泳ではピストルの音のかわりに光でスタートしたり、審判が笛を吹くかわりに旗や手の動きで合図を出したりします。参加者は「見て感じる力」を使って、勝負をします。
そんな大会が、今年、東京で開催されますが、日本で行われるのは初めてとなります。世界100以上の国や地域から、およそ6000人の選手やスタッフが集まる予定で、陸上、サッカー、バスケットボールなど、21の競技が開催されます。
デフリンピックは、スポーツの大会であると同時に、「違いを理解し、認め合う」ための大切な場でもあります。大会のビジョンの一つには「誰もが個性を活かし、力を発揮できる共生社会の実現」というものがあります。
「聞こえる・聞こえない」に関係なく、様々なスポーツに挑戦する姿は、きっと私たちに多くのことを教えてくれると思います。
なかなか触れることができない機会が得られそうです。ぜひ、メディア等で注目してみてはいかがでしょうか^^

