2025.12.23 終業式式辞
- 公開日
- 2025/12/23
- 更新日
- 2025/12/23
校長室より
本日の2学期終業式では、画像のようなスライドを用いて、以下の話をしました。
2学期のキーワードは、「和える」でした。和食からくる言葉で、「素材を活かしながら、料理を作っていく」ということから「個性を尊重しながら、行事等を創り上げていこう」ということでした。2学期は、様々な行事もありましたが、「和える」を意識して活動できたでしょうか。
私は、皆さんが、仲間と協力し合ったり、向上心をもって練習したりし、一人一人の個性を尊重しながら、高い質で実施できたと思っています。おかげで、どの行事も成功に終わり、保護者や地域の方からも「素晴らしかった」という感想をたくさんいただくことができ、私も先生方も嬉しく思いました。ぜひ、これからもそんな意識で様々な活動に臨んでほしいと思います。
さて、17日に、落語家の桂福丸さんをお招きし、「みらいナビゲーション」第1弾を開催しました。生徒120人の人が参加する中、約50分の講演と、約30分の落語は、参加者のほぼ100%の人が「期待以上だった」「期待通りだった」という評価で、有意義な時間を過ごしました。
その中で、福丸さんがこんなことをおっしゃっていました。
「興味がなかったことに出会ったとき、どうするか」という質問に対し、答えは「やってみる」ことが大切だと。すなわち、「未知を楽しみましょう」ということでした。
また、講演後お話をする中で、中学生にとって、「未来に必要な力は何でしょうか」と聴くと、「強気」という言葉が返ってきました。勉強も遊びも人生も、強い気を持ち続けることでよい方向に進むということだそうです。
私は、特に「未知を楽しむ」という言葉にひかれました。
「食わず嫌い」という言葉があります。食べたことがないのに、嫌いだと決めつけることです。これは、食べ物以外の「行動」でも当てはまるものです。やったことがないのに「つまらないから」「あわないから」と言って、敬遠をすることです。気持ちとしては分からなくはないです。
しかし、この「食わず嫌い」は、実は「もったいないこと」だということが心理学等で証明されています。
心理学では、「失敗したことより、経験しなかったことの方が後悔しやすい」、脳科学的には、「失敗しても、やってみたことが脳を成長させる」と言い、言うほど「悪くない」という感想をもつことが多いというのです。
人生の時間は有限です。とりあえずやってみて、合うか合わないかはその後判断すればいいのです。その積み重ねが、その後の選択をしやすくします。
福丸さんの言うように、やってみたことがない「未知」のものを楽しむことで、自分の幅が広がるかも知れません。
ぜひ、そんな姿勢を大切にして、この冬休みやこれからの学校生活を過ごしてほしいと思います。新しい年のスタートに向け、自身を成長させられるといいですね。
それでは、元気な姿で、3学期始業式に会えることを楽しみにしています。

