2025.11.12 どちらがよい?
- 公開日
- 2025/11/12
- 更新日
- 2025/11/11
校長室より
教育業界の情報誌「日本教育11月号(№552)」に興味深い記述がありました。
「がっこうはじめてものがたり」という、元NHKアナウンサー加藤昌男氏が執筆しているコーナーですが、11月号のタイトルは、「昇降口から先は下足禁止『上履き・上靴』」というものでした。
加藤さんが、都内の小学校を訪ねると、外靴のまま教室に入る学校だったそうです。こうした学校を「一足制」と言いますが、都内の学校に増えつつあり、傾斜地でスペースが限られ、西洋文化の影響がある神戸市などは以前から続いているとのことで、「上履き文化」の歴史や背景、メリット、デメリットについて、説明が続きます。
では、「一足制」のメリットとはどんなことでしょうか。そのメリットは以下の通りです(冊子から引用)。
1 昇降口の混雑緩和
2 休憩時間の最大限の活用
3 来校者の円滑な移動
4 災害時の円滑な移動 など
とのこと。昇降口がなくなり、新たなスペースが生まれ、コロナ禍で心配された「密」を防ぐことができ、室内と外の移動もスムーズになり、授業参観等で来校する保護者も上履きを持参する必要なくなるといったメリットです。「なるほど」と思うところがあります。
一方、デメリットとしては、「雨の日」があるでしょう。玄関マットで何百人ものぬれた靴を乾燥できるのか、濡れた箇所が増えればスリップすることも増えるでしょうし、小学生であれば長靴の登下校も多いと思われる中、室内を長靴で過ごすのかということがあります。そして、木製の床面であれば、濡れた靴が床の痛みを加速させることも考えられます。
こうしたメリット・デメリットをふまえた上で、都内では「一足制」が進みつつあり、神戸市は逆に「一足制」を見直しつつあるとのことで、地域によってまちまちであるという結びでした。
本校は、もちろん多勢の「二足制」ですが、古中生の皆さんはどう思われるでしょうか。
個人的には、「二足制」が衛生的にもよいと思うのですが、高校、大学と進学すると一足制が増えていく現実もあります…。
こんなことを教室でディベートするのも、おもしろいかもしれませんね^^

