学校日記

2024.8.19 熊谷守一つけち記念館

公開日
2024/08/19
更新日
2024/08/19

校長室より

右のような「猫」を描いた作品を見たことはないでしょうか。と言っても、猫の作品は、かなりの数があり、「熊谷守一の猫」という作品集が発刊されているくらいなので、この猫の絵ではないかもしれませんが…。

そんな猫の絵をはじめとした、晩年は、動植物を中心に「守一様式」というスタイルを確立し、多くの人に親しまれてきた熊谷守一の生まれ故郷の「岐阜県恵那市付知」に建つ「熊谷守一つけち記念館」に、お盆の間に足を運んできました。
ちなみに、右上の猫の絵がそのまま形となった「しおり」が入館時のチケットとしていただける、遊び心がある美術館です。

熊谷守一は、しっかりとした写実的な絵が描ける画家ですが、徐々に、デフォルメされた「抽象絵画」を描くようになった、「フォーヴィスム」という絵画のジャンルの画家として有名です。

個人的には、ワンポイントのデザインとして、例えば、ハンカチの隅に「刺繍を施したりできる絵」として、好きな作家の一人です。

6年前には、俳優の山崎努さんと樹木希林さんが、熊谷守一94歳、妻秀子76歳の、仙人のように暮らす晩年の暮らしぶりを描いた映画も作成されており、予告編を見ると、その人となりの一部が伝わってきます。

近隣では、名古屋市栄の愛知県美術館や小牧市のメナード美術館に、熊谷守一の作品が数点あり、鑑賞することができます。
美術の教科書にも掲載されていることから、観てみると「あぁー、この作品か…」と思うことと思います。

興味のある人は、岐阜県恵那市や中津川市に出かけた際に、立ち寄られてはいかがでしょうか。館内にある本人の写真を見ると、あまりの仙人ぶりに、驚くかもしれませんが…^^

熊谷守一つけち記念館 (morikazu-museum-tsukechi.jp)
映画『モリのいる場所』公式サイト (mori-movie.com)