2024.9.5 私が一番受けたい「いのちの授業」
- 公開日
- 2024/09/05
- 更新日
- 2024/09/05
校長室より
見出しのタイトルが書かれた写真のような本を、8月末に寄贈していただきました。送り先は、「いのちをバトンタッチする会代表」の鈴木中人(すずき なかと)さん。
鈴木中人さんは、20年前に、長女の「景子ちゃん」を小学校1年生で、小児がんの病気により亡くしたお父さんです。
その後は、それまで勤めていた会社を退職し、上記の「いのちをバトンタッチする会」を設立すると、全国各地の学校等で「いのちの輝き」「家族の絆」などについて語る「いのちの授業」をされています。現在、その話が、小学校の道徳の教科書にも掲載されています。
本校でも、過去に講演をしていただいたことがあり、私も、隣の布袋中学校で勤務をしていたときに講演をしていただきました。その内容は、今でも、とても印象的に残っているところです。
今回の寄贈は、鈴木さんと、私の共通の知り合いである、「日本講演新聞」の中部支局長の山本孝弘さんという方のおかげで叶ったものです。その山本さんのお話によると、鈴木さんから「新しい本ができたので、どこかの学校に寄付をしようと思うが、どこがいいだろうか」と相談を受けたとのことで、「古知野中学校はどうですか」と、幸いにも、本校の名前を出していただけというのです。とてもありがたいことです。すると、「古知野中学校ですか。講演に行きましたよ。懐かしい!」と、鈴木さんもおっしゃっていただけたとのこと。1,000校を超える学校を訪問しているにも関わらず、本校のことを確実に覚えていらっしゃるところに、鈴木さんの、その仕事の丁寧さが伝わってきました。
本は、「景子ちゃん」の、その短い一生を閉じるまでの話に始まり、「『いのちの授業』を始めた理由」「いのちを育むために大切にしたい10のこと」の3章と、読みやすい章立てで構成されています。
特に、第3章は、命に対する考え方が「10の項目」に分かれており、鈴木さんの経験以外にも、様々な人の経験や声をもとに、命について、深く考えさせられる構成になっています。
ぜひ、古中生にも読んでほしい一冊です。タイトル通り、この一冊で、濃厚な「いのちの授業」を受けることができます。図書館の一冊に加えるので、ぜひ、興味のある古中生は、手に取ってみてください。