学校日記

2025.6.24 昨日の「全校集会」

公開日
2025/06/24
更新日
2025/06/23

校長室より

昨日の全校集会では、以下のような話しをしました。



突然ですが…学力テストで測れる力を「認知能力」と言います。

具体的には、「計算能力」「記憶力」「言語力」「思考力」などを指します。

では、学力テストで測れない力をなんと言うでしょう。

隣同士で話してみましょう。

…知っている人。あまりいないようですね。

答えは、「非認知能力」と言います。

左にいくつかのくくりとなる名称がありますが、右の「具体的な能力」を見ると、「学力」以外「なんとか力」がたくさんあることが分かると思います。

どうですか。自分に当てはめたとき、どんな力がついていて、どんな力が弱いでしょうか。


では、この「認知能力」と「非認知能力」のどちらが高い方が「人間力」が高いと言えるでしょうか。

(「非認知能力」という声があちこちかで出る)

では、なぜ、非認知能力なのか。選んだ理由を隣同士で話してみましょう。


…特に、調べれば答えが出てきたり、AIが答えてくれたりするこれからの社会は、「非認知能力」が必要と言われています。

そして、「認知能力」は、「非認知能力」という土台があって、生きてくると言われています。


では、現実的な話しを少しします。どちらの能力が高い方が収入がよくなるのか、ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授の研究によると次の通りとなっています。

「最も高くなる傾向」は、認知能力も非認知能力も高い人。これは分かりますよね。

「安定した収入が得られる可能性大」なのは、認知能力が高くなくても、非認知能力が高い人、です。サザエさんがカツオに言ってるかどうかは分かりませんが「勉強きないんだったら、あいさつくらいきちんとできるようにしときなさい」みたいな、マンガやドラマででてきそうな台詞はまんざらではないんですね。

そして、「収入が伸び悩む可能性有」なのは、認知能力は高いが、非認知能力が高くない人、です。「勉強だけできても、期限までに提出できなかったら…」「協調性がなかったら…という言葉を聞いたことがあると思いますが、こちらも、まんざらではないのですね。


ということで、「非認知能力」の大切さが分かったと思いますが、その中でも、特に大切な能力は、日本の経済産業研究所の研究によると次の通りとなっています。

誠実性「時間を守る、嘘をつかない、人を傷つけない、一生懸命」など

外向性「挨拶ができる、コミュニケーション力が高い」など

協調性 文字通り、「協力する力」

と言われています。どうですか。どれくらい身についていますか?


学校は、「認知能力」と「非認知能力」の両方を学ぶ場であり、実際に多くの場面でそんな力をつけられるよう授業や行事が設定されています。

しかし、どちらも、自身の意識の持ち方で成長度は随分と変わってくるように思います。

ぜひ、「非認知能力」を高めつつ、「認知能力」も伸ばしていきましょうね^^