学校日記

2025.3.26 黄砂とは

公開日
2025/03/26
更新日
2025/03/26

校長室より

「黄砂」と言われて、1989年にリリースされた、工藤静香さんが歌う「黄砂にふかれて」が思い浮かぶ人は、昭和生まれの人が多いでしょうか…^^ しかし、35年も前のリリース曲と知り、個人的には驚いたところです。

「主人公の女性が失恋して、黄砂の吹く街を傷心旅行する」という旨の歌ですが、やっかいものと思われる「黄砂」を、実に情緒的な情景に掘り下げているのは、さすが、作詞・中島みゆきさんです。


さて、そんな黄砂ですが、最近は、天気予報で「今日は黄砂が多そうです」などと解説されることが多く、日々の状況が気になるところです。

ちなみに、気象庁は以下のように解説しています(気象庁HPより)。


黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により吹き上げられた多量の砂じん(砂やちり)が、上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ降下する現象を指します。


大陸から飛んでくるというのですから驚きですね。

なお、この黄砂、アレルギーの症状を悪化させたり、洗濯物や車を汚したりするなど、上述したように、「やっかいもの」でデメリットしかないイメージがありますが、実は、メリットがあるのをご存じでしょうか…。

具体的には、


黄砂にはカリウム・カルシウム・鉄などの栄養塩が含まれていることから、海洋に降り注ぐことで、植物プランクトンの増殖を促進させ、それを餌にする魚が育つ。

黄砂はアルカリ性であることから、酸性雨を中和する働きがある。

黄砂に含まれる「雲母系鉱物」が放射性物質である「放射性セシウム」を吸着し、環境中への拡散を防ぐ効果がある。


とのこと。あなどれません…。


さて、古中生の皆さんにここで言いたいのは、物事を見るときには、多角的に見る必要があるということ。一つの視点でバイアスをかけ過ぎず、違った視点で見ることは、実に大切なことだと思います。そんな姿勢を大切にできるといいですね^^