2025.4.19 どうぶつ百景
- 公開日
- 2025/04/19
- 更新日
- 2025/04/19
校長室より
先週末、愛知県美術館で開催されている「どうぶつ百景」を観てきました。
チラシや愛知県美術館ホームページには、次のように書かれています。
本展は、東京都江戸東京博物館とパリ日本文化会館が2022年にパリで共同開催した「いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし」展をさらに拡充したものです。
江戸時代、長く続いた平和を背景に発展した江戸の街で、人々の暮らしと動物は密接に結びついていました。人々は、犬や猫などを家族の一員として可愛がり、牛や馬などと共に労働し、鳥や虫の鳴き声から四季を感じ取っていました。
明治10(1877)年に来日した米国の動物学者エドワード・S・モースは、市井の人々がこうした動物を親切に扱うことに驚きます。彼は、親しみを込めて猫を「さん」付けして呼ぶ人々や、路上の動物を避けて通行する人力車の車夫、草履を履き日除けをつけてもらった荷牛などについて日記に記しました。人々にとって動物が身近であったことは、様々な生き物のかたちを着物や装身具、玩具のデザインに取り込んだことからも読み取れます。
東京都江戸東京博物館の珠玉のコレクションのなかから多様な美術作品・工芸作品を展示し、江戸・東京の都市空間における人と動物の関わり合いをご紹介する展覧会です。
様々な浮世絵や屏風などの美術作品や、食器、ろうそく立て、かんざし、櫛などの工芸品が並んでいましたが、大型の動物から昆虫などの小動物まで、様々な動物が作品のモチーフになっていました。牛や馬など、人の作業の一端を担っていた動物から、犬や猫などのペットまで、その種類は幅広く、多くの動物が、暮らしととても密接だったことが伝わってくる作品の数々でした。江戸時代の暮らしの一端が伝わってきました。
興味深かったのは、江戸時代に、海外の動物が既にいたということ。犬などは、日本犬だけでなく、洋犬が既に飼われていたことが浮世絵などから分かります。また、江戸末期のペリー来航以降には、像などの動物を江戸時代の人たちが見ていたというのも、なんだか不思議な感じがしました。
会期は、前期が4/11~5/11、後期が5/13~6/8と、まだ2か月弱あります。興味がある人はぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか^^