2025.5.30 目に見えるものは…
- 公開日
- 2025/05/30
- 更新日
- 2025/05/30
校長室より
昨日まで2泊3日で大阪方面を訪れた修学旅行。3年生にとって、忘れられない、多くの楽しい思い出が作れたことでしょう。
ところで、宿泊したホテルの私の部屋からは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下「USJ」)の施設が見えたのですが、上の写真は、そんな窓から撮った一枚です。
さて、この写真、何時頃のシーンでしょうか?
朝食時、何人かの職員に、写真を見せて聞くと「閉園直後(21時頃)ですよね」とか、そんな質問を深読みしてか「12時ごろですか?」とか答えてくれるのですが、いずれも「ハズレ」で、正解は出ませんでした。実は「午前3時30分」なのです。
閉園直後の写真がないので、ここで比較ができず残念なのですが、閉園直後より、むしろ明るいのです。
というのは、「バルーンライト」と言われる、工事現場等で使用される、提灯型の白いLEDライトが、所々で周囲を明るく照らしており、何かが行われている様子が伝わってきます。
少し前ですが、NHKの「探検ファクトリー」という番組で、「大阪市のテーマパーク。客のいない深夜に非日常世界を作るプロの活躍に迫る」という企画で、閉園後のUSJの裏側」を紹介していたので、すぐにピンときたのです。
番組内では、閉園後に行われている、清掃やメンテナンス等を紹介したのですが、そんな雰囲気が伝わってくる3時30分の様子でした。
本ホームページで、しばしば言っている「目に見えるものは見えないものでできている」という言葉。
まさに、真夜中のUSJの様子は、そんなことを表しているものだと思いました。
多くの来場者が心から楽しんでもらえるように、こうした時間にしっかりと準備をしてくれているUSJはもちろんですが、身近なところを振り返ってみると…。
この日まで準備を重ねてきた3年生の先生方、活動がスムーズにいくようにと、何度も打合せを重ねてくれた旅行業者さん、思い出のシーンを一つでも多く残してあげようと、駆け回ってくれたカメラマンさん、大いに楽しませてくれたバスレクの動画を作成してくれた係の生徒の皆さん…などなど、多くの人の力が「見えないところ」にあったのですね。
楽しい思い出が作れたのは決して「当たり前ではない」ということ。
そんなことを、ぜひ感じとれる人になってほしいと思います。そうすれば、きっと人に優しくなれると思いますし、思いやりをもった行動がとれると思います。
「目に見えるものは見えないものでできている」。ぜひ、古中生には、この言葉を大切にしていきましょうね^^