ソフトボール部はこの夏、管内第３位という結果で幕を閉じました。

　去年、夏の王者（岩倉中学校）に負けた翌日から、３年生は『先輩に恩返しがしたい』と、先輩とともに掲げた西尾張出場を果たすため練習を開始しました。そんな夏の第１戦はまさかの岩倉中学校。運命は面白いです。去年の雪辱を果たそうと、一人ひとりが持ち味を発揮し、見事勝利を収めることができました。しかし準決勝では力及ばず。彼女たちの恩返しは途絶えてしまいました。

　物語はここで終わらず、一本の電話がかかってきました。「どうか今のチームでもう一度だけ試合をしてもらえませんか。古中ソフト部のよさをチームに伝えたい」と、大口中学校さんからオファーをいただきました。

　この管内大会を通して、審判さん、他校の保護者、先生方など多くの方々から「古中はベンチも含め全員で戦っている感じがしていい」「本当に古中は雰囲気がいい」「古中のようなチームになりたい」「去年からファンです」など、大変素敵な言葉をいただきました。中には１学期の朝のSTでも古中ソフト部について語ってくれた他校の先生がいるそうです。このような言葉をいただけるチーム・選手になっていること自体が、先輩たちへの恩返しになっていると思います。

　引退試合は本日夏の大会の開催場所となった扶桑北部グラウンドで行われました。本来ならば、管内大会で負けた瞬間引退です。今日の試合は幻のような試合です。もう一度だけ、このチームで、この仲間と試合できることがどれだけ自分たちにとって大変有り難く、素敵な時間だったか。夢を果たせなかった自分たちにとって、大口中学校さんからのオファーは新たな夢を与えてもらう機会となりました。本当に感謝しかありません。

　全員が一瞬一瞬を楽しみ、笑い、励まし合い、こんなにも仲間とソフトボールが好きだと感じられるチームは古中ソフト部だけです。そして多くの方々から愛され、応援されるチームを率いた３年生、先輩を支え続けた１・２年生を誇りに思います。３年生のみなさん、今日まで一緒にソフトボールができて幸せでした。本当にありがとう。それぞれの道に向かって突き進んでください！

　保護者の皆様、長きに渡り本校ソフトボール部の活動にご理解・ご協力いただきありがとうございました。新チームとなりますが、今後とも応援の程よろしくお願いいたします。