学校日記

2025.9.1 2学期始業式式辞

公開日
2025/09/01
更新日
2025/09/01

校長室より

長かった、夏休みが終わり、2学期がスタートしました。今年の夏休みはどんな夏休みだったでしょうか。振り返ってみると、こんな感じでしたね。


参議院選挙が7月20日にありました。参議院議員の任期は基本的には6年間なので、次回の参議院選挙は、皆さん選挙権を獲得していますね。

・そして、記録的猛暑の夏となりました。8月5日には、群馬県伊勢崎市で、41.8度という歴代最高気温を記録しました。ベスト5の気温が今年の気温に書き換えられています。

・その裏で、各地で記録的な豪雨となり、被災した方た地域もたくさんありました。○年に一度という言葉が合わなくなりました。日頃の備えが大切ですね。

・そして、映画「鬼滅の刃」が、歴代3位の売り上げを記録するヒットとなりました。2,000万人が見たというのですから、古中にも観た人はたくさんいそうですね。

・そして、高校野球では、愛知代表の豊橋中央高校が初戦で敗退してしまいましたが、お隣の岐阜代表の県立岐阜商業高校がベスト4になり、この地区も盛り上がりました。


皆さんの夏休みはどんな夏休みだったでしょうか…。


さて、2学期は行事がたくさんあります。9月19日の体育祭から始まると、2年生の職場体験、生徒会アワーの「星誕祭」、合唱発表会と続き、合間を縫って、2回の定期テストもあります。毎日が充実しそうですね。これらが終わると、3年生はいよいよ入学試験の直前となります。


そんな2学期ですが、2学期のスローガンを発表します。「和(あ)える」という言葉です。

この言葉は和食の言葉です。「ごま和え」「豆腐の白和え」という料理があるように、主に、和食の料理に使われる言葉です。日本料理は、素材の良さを生かし、引き立て合うというものがあります。これは、小麦と牛乳を混ぜて、全く別のパンをつくるなどという、洋食の「混ぜる」(mix)という考え方ではなく、「調和」(harmony)という考え方です。


学校や教室に当てはめると、「混ざってしまって個性が消えるのではなく、個性が活かされながら、一つの集団として成立すること」を目指すものです。個性を混ぜあわせて一つのミックスジュースにするのではなく、小豆や寒天、それぞれのフルーツの一つ一つがしっかり存在しているけど、一緒に食べてもおいしいという「フルーツポンチ」の考え方です。ぜひ、一人一人の個性を尊重しながら、引き立て合える「和える」を意識して生活してほしいと思います。


そして「利他共生」「24時間をデザインする」「凡事徹底」の3点は引き続き大切にしてほしいですし、むしろ、さらに高めてほしいと思います。

さらに、夏休み前にも話しましたが「想像力」は、ぜひ、大切にしてほしいと思います。

「~したらどうなるか」ということを真剣に考え、行動してほしいと思います。

「○○と言ったら」「○○とSNSに掲載したら」「○○をしなかったら」というネガティブ(マイナス)なことから、目標に向かって「○○を継続したら」などということポジティブ(プラス)のことなどを考え、「あのときこうしておけば」といことがないようにしてほしいと思います。


現在、本場アメリカでバスケットボールを頑張っている、河村勇輝選手は、「一流の選手の前に、一流の人間であれ」と言っています。皆さんも、まずは、一人の中学生として、自信をもって振舞える「一流の中学生」であってください。ぜひ、そんな自分を成長させられる2学期となることを期待し、式辞とします。