学校日記

2025.10.21 「職場体験学習」に思う…

公開日
2025/10/21
更新日
2025/10/16

校長室より

2年生は、今日から3日間、「職場体験学習」を実施します。

まだ、将来なりたい職種が決まっていない人も多いことから、「職業体験」ではなく、「職場体験」ということになっており、「はたらくこと」ということを体験するのが大きなねらいとなっています。


もしかしたら、職場でいわゆる「中堅」となった人からすると、最近の若者像の一つに「どんな仕事に就けばよいかわからないという人が多い」とか、「すぐ転職する」などというイメージがあるのかもしれません。

しかし、いわゆる「フリーター」と呼ばれる、アルバイトを中心に生計を立てている人は、総務省の調査でも、年々減少傾向にあり、決して「正規の職に就く人が減っている」わけではないようです。

また、「転職する人が増えている」ということも、少し前に比べて、「キャリアアップのために転職しやすい世の中になった」という肯定的な考え方が一般化しつつあるように思います。


そんな中、2002年にノーベル物理学賞を受賞された豊橋市出身の小柴昌俊さん(1926~2020)は、次のような言葉を残していらっしゃいます。



やりたいことが見つからない、と言っても、先生は教えてくれない。おじけづかないでどんどん新しいことを試してみることだよ。自分で試して体験してみないと、それが自分に合っているか合っていないか、やりたいかやりたくないかもわからないでしょ。やりたいことが見つかってからやるんじゃなくて、見つけるためにまずは何かをやってみるんだよ。だからとにかく新しいことを試してみなさい。そうすると本当にじぶんがやりたいことが見つかるからね。(エスチャンvol.9(愛知市民教育ネット)



「そもそも働いたことがない人が『何をすれば良いか』などということは分からないよ」という旨をおっしゃっています。上述した「どんな仕事に就けばわからないという若者」「すぐ転職する若者」ということも、小柴さんの言葉から理解できるように思うのです。


ぜひ古中生には、「やりたいことを見つける」機会となるような、ボランティアに参加したり、地域の人と協働したり、趣味を深掘りしたりすることを期待したいと思います。可能性は無限にあるように思います。

そして、そんな機会の一つになるよう、2年生には、今日からの職場体験をがんばってほしいと思います^^


訪問させていただく地域の事業所の皆様には、3日間、格別お世話になります。どうぞ、よろしくお願いいたします。