2025.12.1 ズーニンの法則
- 公開日
- 2025/12/01
- 更新日
- 2025/11/28
校長室より
「ズーニンの法則」という心理学用語があります。
アメリカの心理学者レナード・ズーニン博士が提唱したもので、「人は最初の4分で、その後の行動の流れが決まりやすい」という考え方です。つまり、「スタートの4分を頑張ると、その後も自然に集中が続く」ということです。
早くも年末の12月となりました。
定期テストが終わり、結果を振り返り、反省をしている人も少なくないと思います。特に、3年生については、受験・受検に向けてカウントダウンが始まりつつあり、「頑張らねば」と思っている人も多いと思います。
そんなタイミングの中、この法則で、この12月を乗り切るための「コツ」を紹介したいと思います。
例えて言うなら、12月は「冷たい川を渡り始める瞬間」に似ています。
川の水はとても冷たいです。しかし、一歩目が最も冷たくてつらい瞬間で、二歩目、三歩目と進むうちに、身体は慣れてきます。
つまり、「最初が一番しんどい」のです。しかし、その最初を乗り越えると意外とスムーズに進めるものです。
これは、勉強も同じだと考えます。
例えば、机に向かうのが「だるいなー」と思うときでも、「まず4分だけやってみよう」と決めて始めてみます。すると、4分経った頃には、徐々にエンジンがかかり、気づいたら10分、20分と続けられていたりします。
ズーニンの法則は、「やる気は、始まってから育つ」ということを教えてくれます。
古中生に勧めたいのは、「とりあえず4分頑張る」ということです。
どんなことでも構いません。宿題でも、片付けでも、部活の自主練でも、スタートの4分を頑張るだけで、その後の時間がぐっと良い流れになります。
この時期は寒く、何かをしようと思っても、面倒くさく感じたり、後回しにしたりしがちです。そんなこの時季こそ、ズーニンの法則を意識して、「最初の4分」を大切にしてみてはいかがでしょうか。
きっと、自分のペースがつかめて、成長のきっかけになるはずですよ^^

