2026.7.2 読書タイムによせて
- 公開日
- 2026/07/02
- 更新日
- 2026/06/29
校長室より
今月のGUタイム(全5回)は、「読書タイム」となります。本日は、どの教室からも静謐(せいひつ)な空気が広がっていました。
「2026.5.21 図書館ガイダンス」の記事では、全国学校図書館協議会が実施した「学校読書調査」の昨年度の結果を紹介しました。中学生は、「1か月間の平均読書冊数が3.9冊」「1か月間に読んだ本が0冊である『不読者』の割合は24.2%」という結果を伝えました。そしてこれらの結果から、「スマホをはじめとしたディスプレイに触れる時間の増加」「“タイパ”意識の高まり」「習い事などによる多忙化」などを背景に、読書離れが進みつつあることをお伝えしました。
そんな中、昨年度の秋(2025.10.26)に公表された「ベネッセ教育総合研究所」の調査では、読書行動とスマートフォン利用、さらには語彙力・読解力との関係について、興味深いデータが示されています。
詳細は下記のリンクからご覧いただきたいと思いますが、その中でも「主な分析結果」にある、次の「語彙力・読解力との関連」は、ぜひ注目していただきたい内容です。
<語彙力・読解力との関連>
① 読書時間による語彙力の違い ― 読書時間が長い子どもほど語彙力が高い傾向
小3・小6・中3では、読書時間が長い子どもほど語彙力の得点が高い傾向がみられました。
② 読書時間による読解力の違い ― 一定時間の読書が読解力と関連
中3・高3ともに、読書時間が「5~15分」「30分」の層で読解力の得点が高い傾向がみられました。
読書によって豊かな語彙が身に付くことは、多くの人が想像できることかもしれません。しかし、このことはこれからの時代だからこそ、とても大切になると考えています。
というのも、AIの普及により、「調べたいことはAIが教えてくれるから、知識を覚えなくてもよい」という考えを耳にすることがあります。しかし、それだけでは十分ではないように思います。AIに適切な指示(プロンプト)を出すためにも、また、AIが示した回答を正しく理解するためにも、語彙力や読解力が欠かせないからです。言葉を知り、その意味を理解していることが、AIを上手に活用する力にもつながるのです。
そうした意味からも、今月の「読書タイム」はとても有意義な時間です。研究では、わずかな時間でも読書を継続することと読解力との関連が示されています。ぜひ、この機会に夏休みも1日15分程度の読書を続けてみてはいかがでしょうか。
古中生の皆さん、ぜひ本との出会いを楽しみながら、「夏の読書」に親しんでくださいね^^
■株式会社ベネッセコーポレーション広報部プレスリリース「小学生から高校生の10年にわたる追跡調査データから「読書」を読み解く」


