398 夾竹桃
- 公開日
- 2026/08/15
- 更新日
- 2026/08/06
心に刻みたい言葉
〈情景〉夾竹桃は今年も咲いている。戦争は終わったが私の病は、まだ終わらない。
戦争が終われば、すべてが元どおりになるわけではなく、病気で苦しむ人、家族を失った人、心に傷を負った人など、苦しさや悲しさを抱きながら生きている人が多かったことでしょう。
波郷は、夏の夾竹桃を見ながら、その「終わらない苦しみ」を静かに詠んでいます。
今日は終戦の日です。この機会に、戦争や平和についてぜひ考えてみませんか。
石田波郷:(いしだ はきょう 1913~1969)俳人。本名は哲大(てつお)。「人間探求派」と呼ばれ、自然だけでなく、人間の生や病、死を俳句で深く見つめ続けた俳人。戦中に結核を発病し、自身の長い闘病生活の中で、生きることへの執着や命の尊さを多くの作品に託している。


