2026.8.26 歳を取ると…
- 公開日
- 2026/08/26
- 更新日
- 2026/08/25
校長室より
この夏、涙腺が緩むことが多くありました。映画を観て緩み、ドラマを観て緩み、スポーツ観戦をして緩み、ライブに行って緩み…と、本当に様々な場面で、気づけば頬を伝うものがありました(笑)。
「歳を取ると涙腺が緩くなる」と言いますが、悲しいシーン、寂しいシーンはもちろん、熱いシーンでも「やられる」自分がいて、この先、どれだけ緩んでいくのかと心配になるくらいです(笑)。
「歳を取ると、涙もろくなる」とよく言われます。しかし、医学的に見ても、歳を取ったからといって、涙を出す「涙腺」が単純に緩くなるわけではないようです。
では、なぜ大人になると、昔より涙が出やすくなるのでしょうか。
一番大きいのは、人生経験が増えるからだと言われています。
例えば、映画で「親子が別れる場面」を見たとします。中学生の頃なら、「悲しい話だな」と思うかもしれません。しかし、歳を重ねると、「自分も親と別れたことがあるな」「自分の子どもが成長したときのことを思い出すな」「この親はどんな気持ちなんだろう」と、自分の経験と重ねて見るようになります。
つまり、同じものを見ても、これまでの人生経験がある分、感じることが増えるのです。
また、大人になると、「卒業」「別れ」「成長」「再会」など、人生の中でいろいろな経験をします。そのため、誰かが一生懸命頑張っている姿を見ただけでも、「自分も昔、頑張ったな」「この人にも、これからいろいろなことがあるんだろうな」と、様々なことを想像できるようになります。
したがって、「歳を取ると涙腺が緩む」というより、「歳を取ると人生の引き出しが増える」と考えると、分かりやすいかもしれません。
一つの出来事を見ても、その中に自分の過去の経験や思い出が重なってくる。だからこそ、若い頃には何とも思わなかったことに、大人になると涙が出ることがあるのです。
これまでたくさんの人と出会い、いろいろな経験をしてきたからこそ、他の人の気持ちを深く感じられるようになった…ということなのかもしれません。


