2024.7.17 時代の流れがここにも
- 公開日
- 2024/07/17
- 更新日
- 2024/07/17
校長室より
先日、NTT が発行している、電話帳「タウンページ」の「紙版」が廃止されるというニュースがありました。
タウンページと言えば、昭和世代には、一般的な電話帳の「ハローページ」と並んで、当たり前の「アイテム」でしたが、今の古中生は、その活用がないのはもちろんのこと、存在さえも知らない人がほとんどでしょう。
すると、7月13日の中國新聞のコラム「天風録」に以下のような記載があったので、引用・掲載します。
年々、薄くなっている実感はあった。わが頭髪ではない。電話帳の厚みだ。東西のNTTが、店や会社の電話番号や所在地をまとめた紙版「タウンページ」をやめるという。個人宅の冊子はもう発行していない。130年余りの電話帳の歴史に幕が下りる▲かつては生活や営業に欠かせないアイテムだった。職種別に並んでいるのが便利。特定の業界に取材したいのに相手がなかなか見つからないときは、掲載順に片っ端から電話したものだ▲分厚い物の代名詞でもあった。おなかの肉をつまんで電話帳の厚さがあれば痩せた方がいい、と言われたことがある。地域ごとに厚みは違うのに、何となく説得力があった。怪力をアピールするため、素手で引きちぎってみせるプロレスラーもいた▲紙の電話帳がなくなる理由は、インターネットの普及による利用減だ。背景には、個人情報の保護や企業の情報管理といった世の中の変化もあるだろう。電話帳は薄く軽くなったが、中身の情報の重みは格段に増した▲昔は有名なスポーツ選手や経済人も電話帳に自宅を載せた。今思えば危なっかしいが、悪用をたくらむ輩(やから)の少ないおおらかな時代だったとすれば、うらやましくもある。
「ちぎってみせるプロレスラー」のくだりは、まさに昭和世代には「あー、あったわー」と思うところではないでしょうか^^
その他にも、重しに使ったり、高さを調整するための台座に使ったり…と、様々な使われ方をされていたタウンページ。もちろん、その使い方がメインではないですが、誰もがそんな使い方を思いつくほど、生活の中には「あって当然」のアイテムになっていた電話帳が完全になくなるのは、時代の流れを考えれば、「ついにここにも来たか…」と思わざるを得ません。
デジタルがどんどん普及する令和の時代。今後は、どんなアイテムがなくなるのでしょうか…。昭和も「36年前」の時代となれば、さらに加速していくかもしれませんね^^;
■電話帳の思い出 | 中国新聞デジタル (chugoku-np.co.jp)