学校日記

2024.7.27  Climate Stripes(気候ストライプ)

公開日
2024/07/27
更新日
2024/07/29

校長室より

いやー、今日も暑かった!!そこで、こんな話を一つ…。

「Climate Stripes」というものがあります。「気候ストライプ」と訳し、「気温を表した縞模様」というもののことです。ファッションブランド「Paul Smith」のカラーストライブに似たものですが、イギリスのレディング大学教授で気候科学者のエド・ホーキンス氏が考案したものです。世界各国・各都市の百数十年間の気温の変化を色で縞状に表し、地球温暖化を視覚的に訴えるものになっています。
 
その年の年間平均気温が平年より低ければ青色、平年より高ければ赤色で示される図ですが、例えば、上記の名古屋市の気候ストライプは、2000年頃から、年平均気温が高くなっているため、赤い模様が徐々に増えていることが分かります。

自分で言えば、1970〜1990年の、生まれてから大学時代までは、現在の辺平均気温より低い状況にあります。確かに、夏は今より暑くはなく、冬も積雪が年に何日かありました。しかし、今の古中生が生まれてからというもの、ずっと、年間平均気温より高い年が続いています。ということは、古中生が感じている、今の暑さは、実は「普通ではない」のです。

ストライプを表す色も、赤を通り越して、「えんじ色」になり、その酷暑ぶりが伝わってきます。これ以上、温度が上がったら、何色になるのでしょうか。この図を見れば、地球温暖化が進んでいることが一目瞭然です。

先日参加した映画祭の「生きている地球の記録」で観た映画「解けゆく氷河の下で」は、北極周辺の温暖化の状況を知り、衝撃を受けたものです。「氷が解け、水没する街が増えるだろう」と伝えていましたが、遅かれ早かれ、間違いなくそんな瞬間が訪れそうです。

私たちの子孫のためにも、地球温暖化を防ぐために何ができるのか、考えてみることは大事なようです。

#ShowYourStripes
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