2025.7.17 橋本左内に学ぶ
- 公開日
- 2025/07/17
- 更新日
- 2025/07/17
校長室より
明日は、一学期の終業式です。夏休みが、すぐそこまで来ています。
明日の終業式では、終業式用の講話をしますが、今日のHPでは、夏休みの過ごし方に関わる話をしたいと思います。
橋本左内(はしもとさない 1834~1859)という、幕末の武士(福井藩士)がいます。大変優秀な人物で将来を期待されていたものの、「安政の大獄」により、25歳という若さで生涯を閉じています。
その左内が15歳のときに「啓発録」という、以下の5つの項目からなる、文章を書き上げているので紹介します。
一、「稚心を去る」
自分とその運命を変えようと思うなら、結局、自分の手で何とかする以外に方法はない。その第一歩は「稚心」、つまり「子供っぽい心」を捨て去ることである。
二、「気を振う」
負けてたまるか、くじけてなるものかという負けじ魂こそが人を変えるエネルギーになる。常にそうした心を持ち、緊張をゆるめず油断のないようにしなければいけない。
三、「志を立てる」
夢や目標を持て。自分の心の向かうところをしっかりと決め、一度決心したからには、その方向を目指して絶えず努力するべきである。
四、「学を勉める」
学問を学ぶことは大切である。そして、それを世の中のために正しく生かすこともまた大切である。
五、「交友を択(えら)ぶ」
互いに切磋琢磨できる良き友を選ぶこと。自分を高めてくれ、心から尊敬でき、何かあった時に、真剣に心配してくれる友達こそ、何よりも大切にするべきである。
いかがでしょうか。
「啓発禄」は、極めてシンプルで、「当たり前」と言われてよい内容のものです。しかも、180年近く前の言葉であるにも関わらず、現在においても全く遜色なく、通じるものです。
古中生の皆さん、ぜひ、こうしたことを心がけて、有意義な夏休みを過ごしてほしいと思います^^