2024.8.9 「エッシャー 不思議の秘密」展
- 公開日
- 2024/08/09
- 更新日
- 2024/08/10
校長室より
先週末は、豊田市美術館で行われている「エッシャー 不思議の秘密」展に、行ってきました。
エッシャーと言えば、だまし絵で有名な、錯覚を用いた、写真のような「滝」などが有名ですが、本展は、エッシャーが若い頃のデビュー時の作品から、晩年の有名な作品の数々まで、約160点が展示され、見応えのあるものでした。
エッシャーは、若い頃から、「だまし絵」を描いていたのではなく、スペインの「アルハンブラ宮殿」にあるモザイク模様を見て作風が変化してきたと言われています。
そこでインスピレーションを得ると、カーペットやタイルなどでよく見られる「テセレーション」という、いわゆる「敷き詰め模様」を描くようになり、やがてモチーフが変化していく「メタモルフォーゼ」や、晩年の不思議な空間を描くような作風に変化していきます。
会場では、多くの老若男女が、作品を観た感想や思いを、口々に交わしながら、鑑賞する姿が多かったのが印象的でした。そして、全作品が「撮影可能」ということで、気に入った写真をスマホで撮影する人がたくさんいました。余韻に浸りながら「振り返り」ができるというのは、いいものです。
出口で時計を見ると、2時間が過ぎていたのですが、そんな時間を感じさせないほど、楽しく鑑賞できる作品展でした。
小中学生もたくさん鑑賞していました。夏休みだからこそ、出かけやすいと思います。暑い日が続いていますが、美術館は涼めます。そして、頭の体操ができる本展覧会。古中生の皆さんも、ぜひ家族で出かけられてはいかがでしょうか。
■豊田市美術館「エッシャー 不思議の秘密」