2024.10.7 外国の人に道を聞かれたら?
- 公開日
- 2024/10/07
- 更新日
- 2024/10/08
校長室より
「令和5年度 国語に関する世論調査」(令和6年3月調査)の結果報告書が9月に文化庁から発表されました。調査項目は、いくつかあるのですが、見出しの「外国から来た人など、日本語がよく分からない人に道などを聞かれたとしたら、あなた自身は、それになるべく答えようとすると思いますか、それとも答えないと思いますか」の質問の回答の傾向に、個人的に「ほー」と思ったところがあったので、紹介したいと思います。
上記質問の回答は、次の通り。
・なるべく答えようとする 89.0%
・答えない 10.3%
・無回答 0.6%
すると、「なるべく答えようとする」の回答は、以下のように、地域によって、若干異なるというのです。
・北海道86.6% ・東北 83.9%
・関東 91.5% ・中部 90.6%(北陸を除く)
・近畿 87.6% ・四国 84.4%
・九州 88.8%
という具合です。外国籍の方が、多く観光に来たり、多く居住したりしている地域は、高い傾向にあると思うのですが、中部エリアは、居住していたり、働いていたりする人の多さがゆえに、そのような傾向があると思うのです。観光客の多い、近畿よりもその傾向が高いことに、少し誇らしくも思います。
そんな中、「なるほど」と思ったのが、「スマートフォンなどの翻訳ツールを使う」という人が、全体の46.3%いるということ。これは、現代ならでは対応策です。
しかし、修学旅行中、3年生が「外国人に道を聞かれて、なんとか英語で答えて、『OK! Thank you!』と言われたときはめっちゃうれしかった」と言っていたことを思うと、やはり、口頭でやりとりする方が、成功しても失敗しても、その後のコミュニケーションの取り方にも、ポジティブな影響を与えるように思います。「うちの親は『I can’t speak English!』と、めちゃくちゃ流ちょうな英語で答える」なんていう笑い話もありますが、中部エリアに生きる私たちは、さらに語学力に磨きをかけるとよいかもしれませんね^^
■国語に関する世論調査 | 文化庁 (bunka.go.jp)