2024.11.17 井戸に落ちたロバ
- 公開日
- 2024/11/17
- 更新日
- 2024/11/17
校長室より
人生、思うようにならないことが度々あります。
古中生は、まだそんな経験は、まだそんなにないかもしれません。
しかし、この先、きっと程度の差こそあれ、様々なことが起きることでしょう。
そんなとき、皆さんは、どうするでしょうか…。
今日は、とある昔ばなしを紹介します。
この話を読み、皆さんは何を感じるでしょうか…。
ある日、農夫が飼うロバが、井戸に落ちてしまいました。
ロバは何時間も泣き続け、農夫はどうしたらよいか考え、悩みました。
農夫は、考え悩んだ結果、このロバは年老いていること、
井戸も近々、埋める必要があることから、
ロバを引き揚げる必要はないと判断しました。
農夫は、近所の人たちを呼び、井戸を埋める手伝いをお願いしました。
集まった人々は、シャベルを手に取り、井戸に土を入れ始めました。
すると、ロバは何が起こっているのかすぐに理解し、ひどく鳴きました。
しかし、驚いたことに、やがてロバは静かになりました。
土が少しずつ積もっていく中、農夫が井戸を覗くと、
驚くべき光景を目にしました。
土がロバの背中に落ちるたびに、ロバはそれを足元に振り払って、
一歩ずつ上に上がっていったのです。
農夫の近所の人々が、ロバの上に、土をかけても、かけても、
ロバはそれを足元に振り払い、さらに一歩ずつ上がりました。
やがてロバは井戸の縁まで上がると、喜びに満ちて、井戸を跳び出して、
走り去っていきました…。
生きていると、この先、様々な「困難」という「土」が、降りかかってくることと思います。
しかし、そんな困難から抜け出すには、コツコツと、その困難を振り払いながら、一歩ずつ上がっていくしかありません。
この先出会う困難は、全て、一歩上がるための「踏み石」と言えるかもしれません。決して諦めず、立ち止まらず、コツコツと進む(上る)ことで、どんなに深い井戸でも、抜け出せる術はあると思います。
ぜひ、何か困難に出会ったときは、コツコツと振り払って、一歩ずつ上がっていきましょうね^^