2025.1.7 3学期始業式
- 公開日
- 2025/01/07
- 更新日
- 2025/01/07
校長室より
いよいよ2025年が始まりました。と言っても、すでに一週間が経ちました。もう、1年の約1/50が過ぎたことになります。
徳川家康はこう言っています。「正月暁天より、その歳の大晦日と心得ること」と。
これは、「正月の夜明けから、その年は、もう大晦日に向かって暮れ始めていることをしっかり意識するべし」ということを言っています。
この一週間のように、時間はどんどん過ぎていきます。ぜひ、時間を大切にしていきましょう。
そして、毛利元就はこう言っています。「一年の計は春にあり 一月(いちげつ)の計は朔(ついたち)にあり 一日(いちじつ)の計は鶏鳴(けいめい)にあり」と。
「一年の計は元旦にあり」という言葉が有名ですが、意味はほぼ同じです。ここでいう「春」とは「正月」を指します。「一年の始まりである正月に、今年の計画を立てるべき」と言っています。ちなみに、「その月の計画は一日に、その日の計画は鶏が鳴く朝に立てるべき」と言っています。計画を立てるには、早い段階で立てましょう、ということです。
今年の目標をなんとなくでも立てた人が多いと思います。ぜひ、その計画に基づき、目標達成に向けて頑張ってほしいと思います。
それでは、始業式に当たり、3学期のキーワードを伝えたいと思います。
3学期のキーワードは「整える」です。2024年度を締めくくる3学期であり、4月からの2025年度に向けて、準備を始める3学期でもあります。そんなタイミングに意識してほしいのが、この「整える」という言葉です。
では、何を整えるのか。二つあります。まず、「環境」を整えましょう。
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があります。飛び立つ水鳥が水面に大きな波紋を残すことなく、スマートに飛んでいく様を表しています。皆さんも、次の学年・学校に進級・進学しますが、ぜひ、日々の掃除を丁寧に行ったり、整理整頓を心がけたりし、次の人たちが使いやすいよう、環境を整えることを心がけましょう。
そして、もう一つは「メンタル」すなわち「精神」「心」を整えましょう。
次の学年・学校にふさわしい心構えをもてるよう、準備をしていきましょう。そのためには、生活面をきちんとし、日頃の「凡事徹底」ができるよう、メンタルを整えることを心がけましょう。
もちろん、そのためには、2学期終業式で伝えた「セルフコントロール力」を高めることが必要です。いくつかの項目を挙げましたが、いかに、自分の心を「整える」か。高い意識をもってほしいと思います。
この「整える」ことを一人一人が意識することで、落ち着いた環境となり、みんなが成長しやすくなります。900人という生徒一人一人が意識することで、大きく学校は変わると思います。ぜひ、全員が心を一つにし、「チーム古中」として、一体となって成長していきましょう。みなさんの3学期の行動を期待して、始業式の式辞とします。