2025.2.15 紙のノートの脳科学的効用
- 公開日
- 2025/02/15
- 更新日
- 2025/02/15
校長室より
テスト勉強、受検勉強に頑張っている古中生の皆さん、勉強は、はかどっていますか?
ところで、あなたは、紙に書いてまとめたり、覚えたりする「アナログ派」?それとも、タブレットを使って、まとめたり、アプリを使って覚えたりするする「デジタル派」?
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部「教養学部報629号」(2021.7.1)に以下のようなことが記載されていました。
・手帳群・タブレット群・スマホ群(各16人)に分け、参加者は会話文を読みながら、スケジュールの情報を紙の手帳、タブレット、スマホのいずれかでカレンダーに書留め、1時間後、スケジュールに関する問題に解答。その解答中の脳活動をMRI装置で測定した結果、タブレット群やスマホ群と比較して、手帳群の方が、記憶の想起に対する脳活動が高かった。
・大学生を対象としたアメリカのミュラーとオッペンハイマーの研究(2014)では、講演のビデオ(TED Talks)を見て手書きでメモを取った群と、パソコンを使用した群を比較。概念的な質問に対して、前者の方が成績が高かったことを報告。
この他にも、「手書き学習の効用」のような、「手書き」が、いかに脳の記憶に有効であるかを説く様々な研究結果があります。
個人的にも、ノートに書いたことの方が、スマホにメモをするよりも覚えていることが多くあります。逆に、ペンと紙がないとき、スマホでメモをすることがありますが、記憶が薄れていくのが早いように思います。そもそもメモしたことさえ忘れることがありますが、それは年齢のせいでしょうか…^^;
もちろん、逆に、デジタルデバイスの活用が有効という研究結果もあります。
明らかに、「自分はアナログに向いている」「自分はデジタルでバッチリ」とはっきりしている人は、いいですが、どちらがよいか迷っている人には、個人的にも「アナログ」をお薦めしたいと思います。
では、勉強を頑張ってくださいね!^^