2025.3.24 1・2年生修了式式辞
- 公開日
- 2025/03/24
- 更新日
- 2025/03/24
校長室より
この一年間を振り返ってみましょう。
まず、全校生徒がこうして体育館で集まることが増えてきました。おかげで、学年単位だけでなく、学校単位での活気が取り戻されてきました。生徒会の企画など、大いに盛り上がることができました。これからも、そんな活気を持続・発展してほしいと思います。
そして、4月に掲げた3つのキーワードである「利他共生」「24時間をデザインする」「凡事徹底」が浸透し、皆さんの学校生活・私生活の質がよくなってきたように思います。ぜひ、次年度も意識し、皆さん自身の成長と、学校全体の成長につなげていきましょう。
そんな、次年度に向けて、既に意識が向いている皆さんに、こんな言葉を紹介したいと思います。「人間は、95%を習慣で生きている。だとすれば、95%で生きている習慣を『よい習慣』に変える」というものです。カー用品チェーンの「イエローハット」の創業者である、鍵山秀三郎という方が言っています。
ということは、「習慣が良ければ、よい人間になり、習慣が悪ければ、よくない人間になるのだろう」ということでもあると思います。
こんな言葉もあります。「心が変われば 行動が変わる 行動が変われば 習慣が変わる 習慣が変われば 人格が変わる 人格が変われば 運命が変わる」というものです。アメリカの哲学者・心理学者であるウィリアム・ジェームズという人が言っていますが、習慣を変えるためには、まず、心と行動を変えると習慣が変わる。そして、習慣が変われば、人格や運命が変わる、とさえ言っています。
先ほどの鍵山さんの言葉とあわせて、習慣が変われば、人は大きく変わりそうです。
なお、この言葉は、メジャーリーグで、イチロー選手と同じ時代に活躍した、松井秀喜選手が大切にしていた言葉として、有名です。
それでは、1枚の写真を見てください。この写真は、どんな状態だと思いますか。隣同士で話をしてみましょう。
これは、お寺や神社の建物の屋根から滴れ落ちてきた雨垂れが、長い年月をかけて、石畳に穴を開けた状態です。これを「雨垂れ石を穿つ」と言います。「穿つ」とは、「穴をあける」という意味です。転じて「こつこつとしたことが成果を生む」という意味をもっています。
これらのことから、物事は、急にできるようになったり、成果が表れるということはなく、日頃の習慣を変えることで、地道に力をつけていくことが大切だということが分かったかと思います。
春は、気持ちを新たにするのに、とても良い季節です。ぜひ、この春休みも24時間をデザインしながら生活し、いい意味で気持ちをリセットし、4月からみんなで頑張っていきましょう。
以上で、修了式の式辞とします。